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1998年12月15日 (火)

第七試合:演出

<前置き>
これは発行部数9000部を誇る夕刊プロレスというメールマガジンに「KING OF SPORTS」というタイトルで不定期連載しているコラムです。ここにアップするように多少の手直しが入る可能性もありますが。
</前置き>

最近またぞろ新日の周りがあわただしい。せっかく書いてた12月分の原稿が、あっというまに風化してしまった。つーことで書き直し。

ファイター長州力は凄かった。しかし頂点に立った時、つまり単なるファイターでなくなった時、つまらないレスラーになった。坂口征二はいい社長だ。でもいい演出家ではない。猪木の亡霊を見ているのか?レスラーとしてドラマを作り、社長として演出していた猪木の。。。

前にも言ったかもしれないが、プロレスは単なるスポーツではなく、アートだと思っている。鍛え上げられた肉体をぶつけ合い、ドラマを、人生を見せなければいけない。大学出のエリートスポーツマンには勤まらないのかもしれない。

nWoシリーズが終わった。蝶野はどんなドラマを作ってくれるだろう、そう期待したが、ご存知の通り負傷欠場。いつも通り長州プロデュースのカードが並ぶ。テーマのない、Jrシングル三連戦。カシンなんてやる気のかけらも見えない。そんなにいやならUFO行っちまえよ。金本VS高岩、タッグパートナーとの対戦。いい試合だったよ、でもなぜ今?ライガー、大谷。。。勿体無い。もっと盛り上げられるだろ。

結局ドラマを作り上げ、完成させたのはnWoだった。狙ってかどうかは不明だが、小島の正規軍離脱、天山、ヒロとの確執。そして天山から渡されたTシャツ。凄いよ。確かに小島はよくやったよ。

そしてドラマを作らず唐突に組まれたノートン、橋本のIWGPタイトルマッチ。何を期待する?パワーとパワーの、正面からのぶつかりあいでしょう。技でかわすというのは、猪木や藤波のように体格で劣るものの戦略。が、中継で見る範囲橋本は体面をかなぐり捨てて、技で攻め込んだ。ノートンは真っ正面から受け止めた。そしてこれまでの新日での歴史を垣間見せながら、最後は完全KO。凄いじゃない。王者らしい戦いだったよ。

結局、蝶野が手を下すまでもなく、nWoの色にそまった。ドラマを作れないプロデューサーと自分で作り出すことの出来ない正規軍と呼ばれる連中。小島にあたってる場合か?カシンよ、大谷、金本、高岩よ、長州プロデュースのマッチメークに不満があるなら、思い切ってnWoに入りなよ。蝶野が、そして武藤が面白くしてくれるぜ。

で、ここに来てUFO、大仁田。。。やはり外部からの圧力がないとドラマが作れないのか、長州よ。最強の演出家猪木、腐っても根っからのドラマ派大仁田。やばいぞ新日!やばいぞ長州!

などと思う私はやはり猪木/新日時代の人間。すでに古い考えなのかな。

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