第十六試合:中西優勝
<前置き>
これは発行部数9000部を誇る夕刊プロレスというメールマガジンに「KING OF SPORTS」というタイトルで不定期連載しているコラムです。ここにアップするように多少の手直しが入る可能性もありますが。
</前置き>
タイトルはさておき、前置き。日本人抗争が主流になってからの新日、当然外人の質は低かった。しかし、中にはきらりと輝く選手もいた。
忘れられないのがまずバズ・ソイヤー。アマレスの基礎を持ち、かつ十二分にプロレスのおもしろさを伝えてくれる選手でした。彼も。。故人なんですよね。
スティーブ・ウィリアムス。今ならともかく、当時の新日ではもてあましたか。全日行って開花しましたが、新日にいたころからとんでもなかったんですよね。
他にもハクソー・ヒギンズとか、ウィリアムスの先代のドクターデス、デビッド・シュルツ(だっけ?)という、トンパチなんだけど、時折とんでもない怖さを感じさせる選手もいました。
が、極めつけはスタイナーブラザース。圧倒的なパワー、コンビネーション、スピード、技術。何をとっても超一流でした。最初にフランケンシュタイナーを見たときの衝撃は忘れられません。新日も彼らを重く見て、大試合でのみ呼び、その見せ方に工夫がありました。別の見方をすれば馳、健介組のかませ犬にしたかったのでしょうが、ライバルにもなれていない。高いハードルと言ったところでしょうか。それなりに見慣れた頃、こんどはスタイナー・スクリュー・ドライバーという、これまた恐ろしい技を披露してくれました。TVの前で絶句しました。
基本的に。。。地味だけどとんでもなく強い彼ら。ヒギンズやシュルツは知りませんが、ほとんどがアマレスの素養(というより実績)を持ち、かつプロレスを良く知っていた。中西はどうだろう。正直、彼は怪物だと思う。そしてもったいないとも思う。もっとプロレスの奥深さと、アマレスを生かした技術を使ってほしい。そうなれば永田、中西組は和製スタイナーブラザースになりうると思うのだが。
しかし中西はGIを勝ち取った。GIは夏の長丁場。体力だけではなく、頭を使わなければ勝てないと思われていた。だからこそ健介や橋本には遠く、天才肌武藤でもない蝶野や藤波が印象に残ってきた。可能性としては永田の方が近かったはずだ。が、中西は”力”だけで勝った。それはまさに怪物にしかできない芸当だろう。
ただ私としては、これが中西の今後を左右するのではないかと思う。一生このスタイルのままになるのでは。
私が中西に期待する物、それは先に挙げた外人レスラー。切れのいい投げ、アマレス仕込みのグランド、中西の場合、そこにパワーを加えられる。場合に寄ってはカレリンのような怖さもグランドで見せられるのではないか?将来的に、永田、中西、藤田組なんてチームができたら、それはまさにスタイナーズ&スティーブ・ウィリアムスに匹敵するのではないかとすら思うのだ。
この3人に対し、純プロレス系の天山、小島、健介が立ちはだかる状況になれば、三銃士も故障個所の治療がゆっくりできるよな。そしてその時こそ新日最強神話が復活し、アルティメットもプライドもグレイシーも怖くなくなるはず。
その時。。。中心にいるのは誰だろうね。
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コメント
結局誰も中心にいなかったね。
「ど真ん中」は相変わらず長州。。。
投稿: ごるご十三 | 2005年12月 2日 (金) 21時25分