第十七試合:Queen Of Sports
<前置き>
これは発行部数9000部を誇る夕刊プロレスというメールマガジンに「KING OF SPORTS」というタイトルで不定期連載しているコラムです。ここにアップするように多少の手直しが入る可能性もありますが。
</前置き>
女子プロレス。いまだかつてはまったことがない。週刊誌に目を通す時に一通り眺めているので、流れは押さえているつもりだけど。高校のころか、今でも一緒に観戦に行く友人が、女子プロにはまってました。まさにクラッシュギャルズの全盛期。
その後、他団体時代となり、往年の名選手が次々と復帰、今ではクラッシュギャルズの二人までもが復帰している。そんな中、注目したのは長与千種率いるガイア。長与の教育方針か、若い(幼い?)連中が前面に出て、対抗戦なんかでも、他団体のトップクラスに牙をむいて行った。そしてその中から里村、加藤という逸材が現れた。が、その後ガイアはKAORUと山田の抗争、そしてフリー系、大物選手が続々登場。里村、加藤の影は薄くなっていった。
今、大黒柱であった全女があのざまで、強い選手は戦いの場をもとめて、各団体をわたり歩く。ある意味ではいい時代だ。FA宣言できる格の選手が、自由にやりたいところで闘う。夢のカードの目白押しである。
だが、ここに大きな落とし穴があった。今、大物になっている選手のほとんどは全女出身。そして定年制があったりして、若くして大物になった選手が多い。ということは、今でもそれほど年を取っていない。復帰組とはいえ、本当に強いのだ。上の世代がやめていかなくても会社は若い、かわいい娘を売り出そうとする。昔なら、強い先輩はやめていく。そしてかませ犬の悪役ライバルがいた。今は純悪役なんていないし、いてもかませ犬にはなってくれない。おかげで若い、本当のアイドルレスラーがトップに立てないのだ。
それに加えて危険な技のオンパレード。確かここ数年で二人死んでるし、怪我人も多い。ろくに鍛えられていない、アイドルレスラー候補がトップクラスのおばさん達と闘うのだから。これでは先がない。期待されながらさっさと引退する選手も多い。が、プロレス界では珍しいことではないが、引退から簡単に復帰する。しかも別の会社で。それは育ててくれた会社に対する裏切りでは?結婚引退>復帰なんてのもある。
期待された選手が復帰してくるのはいい。大物選手が自由に闘いの場を選べるのもいい。団体間の妙ないがみ合いがなくなっているのもいい。ただ、次世代を担う選手の育成、本当に大丈夫か?壊れそうにないのって、里村、加藤を筆頭とするガイアのちび達と、女子柔道からの八木、浜田の娘といったフィジカルエリートだけでは?この他団体、そして豪華な時代に、ちゃんと先を見据え、生き残っていくのは誰だ。
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コメント
わははは、まさかガイアまで消滅するとは。
女子プロ衰退は予想通りなんだけど。
投稿: ごるご十三 | 2005年12月 2日 (金) 21時26分