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1999年10月 5日 (火)

第十九試合:四の字固め

<前置き>
これは発行部数9000部を誇る夕刊プロレスというメールマガジンに「KING OF SPORTS」というタイトルで不定期連載しているコラムです。ここにアップするように多少の手直しが入る可能性もありますが。
</前置き>

このコラムを書き始めたころに藤波はずるくないと書いた。そしたらメールをいただきまして、実は藤波はずるいんだよ、と教えていただいた。そう、この時代の新日の選手って、みんなあの道場で鍛えられ、ずるいレスリングも体得してるのだ。その後Jr時代の藤波、木村戦などを見て、そのずるさを再確認したりもしました。藤波は優しい、がずるい^^;;;

タイトルの四の字固め、ある意味ではもっともプロレスらしい技であり、プロレスファンならずともその名前は知っている。もちろんデストロイヤーがその名を知らしめ、その後では永遠のチャンピオン、リック・フレアーの決め技として知られた。が、日本のプロレス界で脚光を浴びることなく、U以降の時代では完全に過去の遺物となった。
その四の字固めが再び脚光を浴びたのは言うまでもなく武藤、高田戦。ある意味プロレスを否定してきたUの最後の象徴高田を、誰もが知る最高にプロレス的な技で破ったのだから、プロレスファンとして最高の気分だった。

では今なぜ四の字固めなのか。ここにはドラゴン・スクリューという、もう一つの忘れられた技が介在する。本来、藤波のニックネーム、ドラゴンが冠された技の中でも見栄えこそすれ、あくまで単なるつなぎ技でしかなかった。別の言い方をすれば相手を倒す技、一種の投げ技であり、決していため技ではなかった。ところがすっかりプロレス的ムーブを忘れた高田は、武藤にしかけられた時、自ら回るということをしなかった。結果、高田は膝を痛め、四の字固めに屈することとなる。その後は武藤も研究を重ね、完全なる膝を痛めつける技へと昇華し、本家藤波ですらそのスタイルを踏襲している。実は元々その威力を知っていながら、危ないから使っていなかったのかもしれない<優しい藤波。

さて次のステップ。ドラゴン・スクリューでまわした後、あなたならどちらの足に四の字を仕掛けますか?正直学生時代散々プロレスごっこをした私でも、いつもの向きにしか四の字なんてかけられない。私なら。。。相手の左足を曲げるほう。字としては4の逆ですね。柔道やってたときもそうなんですが、技を左右逆に使い分けるなんて至難の技。プロレスラーもそうだと思ってたんです。だからドラゴン・スクリューが痛め技なら、そのつかんでいた足を4の縦棒にするのが理想だと考えます。痛めた膝をさらに逆に曲げるのですから。それを忠実にやるのが武藤。が、藤波は時として回した足を曲げていた。それは効かんやろぉ、とよく友人と突っ込んでました。それともやっぱり藤波は優しいのかな。

さらに次のステップ。今年のGIの時だったか、藤波が勝ちに行ってる試合の時でした。あれ?いつもと違う向きに四の字を仕掛けている。当然回した足が縦棒。考えてみれば武藤にしろ藤波にしろどちらの足をとっても回してる。四の字も使い分けができるのか!すみません、プロレスラーを甘く見ていました。考えてみれば藤波、武藤という技のレスラーなんだからできても不思議はないですよね。となるとやはり・・・藤波は優しいのか、ずるいのか、決める四の字とつなぎの四の字を使い分けていたのかもしれません。

そして最後のステップ。四の字ににた永田ロック。この技には思い出が。あの型から四の字のように空いてる足をかけたら。。。チェーンデスロック。多分ほとんどの方が名前すら知らないのではないだろうか。私も見たのは一回。そしてその試合が掲載された雑誌でそう紹介されていた。その試合とは大仁田引退の原因となったヘクター・ゲレロ戦。多分チャボの前だと思います。永田ロックのように自らはスタンドで、相手に背中を向けて締め上げていました。その後倒れ込み、四の字の格好に。この技で大仁田の膝が壊れた、そういうシーンでした。話は戻って永田ロック。GIでドラゴン・スクリューから永田ロックという連携を見せた。その時回した足は縦棒ではなかった。そりゃあかんやろ、と思った次の瞬間、空いている足を四の字のようにフックするのではなく、曲げている足をさらに曲げる方向に押し付けた。あぁ、そうすれば痛めた膝に自分の足を挟んだ状態で無理矢理順方向に曲げることができる。そうキーロックのようにね。

あぁ、ほんとにプロレスって面白いですね。技一つでこんなに語れてしまうんですから(と、暗に長文のいいわけを^^;;;)。次はどんな技を語ってみましょうか。いや、次はあなたの番です>読者の皆様。一つや二つ、思い入れのある技あるでしょ!。

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