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2000年6月24日 (土)

第二十五試合:STO

<前置き>
これは発行部数9000部を誇る夕刊プロレスというメールマガジンに「KING OF SPORTS」というタイトルで不定期連載しているコラムです。ここにアップするように多少の手直しが入る可能性もありますが。
</前置き>

「あの技って痛いの?」先日の小川、橋本戦以降、何人かに聞かれた。当然STO。初めてみたときはただの大外刈りじゃない、橋本なにやってんの、と思ってました。大外刈り?

ウィ~~~~~~ン(タイムスリップする音)

もう20年近く前になるのか。中学に入った私は、なんの因果か勢いで柔道部に入りました。身長こそ同学年では高い方でしたが、体重はかなり軽いほうでした。身長低いほうの組は相手の下に潜り込む背負い投げや体落としを中心に、高い方の組は力と上からの組み手が有効な払い腰と大外刈りを中心に教わりました。私は。。。どっちつかず。身長高い組に入ると上から組めないしパワー負けする。小さい組相手だと、背負いはつらい。ということで体落としをメインに使っていました。

私が1年生当時の3年生に、かなり身長があり、がっちりとした細身で、パワーとスピードのある先輩がいました。その先輩の必殺技が大外落としでした。大外刈りはSTOを見れば分かるように、相手の外側の足をかけ、体を浴びせますが、大外落としは相手の両方の足を一気に刈ります。そこに先輩の上背とスピードとパワーが加わると。。。どれだけ受け身をとっても後頭部から落ちます。恐怖でした。

さて話は戻って現代。小川はでかい。橋本より上背があって、パワーも体重もスピードも相当なもの。橋本はSTOを力でこらえようとするが故に悲惨なほどしたたかに後頭部を打ち付けられます。小川のスピードとパワーと体重が乗る分、半端なスープレックスよりも衝撃は大きいと思います。そう、先輩の大外落としのごとく。。。

先日の試合では、坂口会長の指導によりSTO封じが試みられました。基本的にはかけてきた時に体をずらし、態勢を崩す。しかし、小川はさすがに柔道世界一になった男。体をずらした位置は払い腰に最適なポジション。実際に、大外>払い腰の連絡技はよく使われます。小川は無理せず払い腰で橋本を投げ続けました。払い腰ではSTOほどのダメージはない。しかし0ではありません。

橋本の注意がSTOから払い腰に移り、払い腰をこらえる動きを見せた時、逆に払い腰から大外刈りへの変化に切り替え、ついに橋本の後頭部をうち付けることに成功。その後、橋本にも何度かチャンスはあったものの、小川は一瞬の隙を見逃さず、まだそんなに動けるの?というスピードで組み付き、STOを仕掛け続けました。やはり柔道世界一は伊達ではありませんでした。

橋本も柔道経験者で、坂口会長の指導も受けてきたのなら、もう少し連絡技への対応ができても良さそうなものだし、最後のほうの隙だらけな状態もだめ。やはり今回も時期尚早だったのだろうな。小川は本当のプロレスラーではないので、必殺技を躊躇せずに連発してくる。隙を見せたら終わり。

(右の)大外刈りは、襟をつかんだ右手、袖をつかんだ左手ともに鋭く引きつけ、胸と胸をあわせた状態で足を刈りに行きます。相手を後ろに飛ばすために、相手の首に巻き付いた右腕をぱーんと伸ばすこともあります。その瞬間はまさにラリアート。そういえば大外ラリアートとかやってたなぁ、当時。個人的にはハンセンのラリアート、打撃だけでなく、首を軸に回転させ後頭部からたたきつける技だと思っていますので、同じなのかもしれません。

ラリアートのハンセンがフェードアウトしそうな今、新たな必殺技の時なのかもしれません。しかも純和製の。後は橋本より受け身の上手な選手とやったらどうなるかが楽しみですね。

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