第二十九試合:田中VS村濱
<前置き>
これは発行部数9000部を誇る夕刊プロレスというメールマガジンに「KING OF SPORTS」というタイトルで不定期連載しているコラムです。ここにアップするように多少の手直しが入る可能性もありますが。
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大阪プロレス公式サイトのBBSで、村濱が決めたチキンウィング・アームロックに対する田中の動きが話題に上っている。「田中はタップしている」と。
その話が出だしてからしばらくして、ようやく大阪でその試合が放送された。自分の目で見たが、たしかに決められた状態で、田中は村濱の背中をたたいている。田中の負けなのか?でもレフリーは止めなかった。そして村濱も文句を言ってないし、セコンドのデルフィンらも何も言ってない。さて?
新日はルールを整備すると言ってたはずだが、今はどうなってるんでしょう。過去の団体、たとえば旧NWAなどをとってみても、ルールって明文化されてたのだろうか。もっと絞り込んでいうならば、極められている状態で相手の体をたたくことはギブアップの意思表示として規定されているのだろうか。
前にも書いたけど、私は柔道の経験がある。柔道ではまいったの意思表示に畳を2回たたく。たとえば上四方がためなんかで顔の上に乗られることもあり、声に出していえないこともあるから。これは格闘技系の漫画で読んだのだと思うけど、ヴァーリトゥードかなんかで極められている状態で相手の体をたたく。それもレフリーの死角で。かけているほうは一瞬油断する。その隙を突いて逃げるというテクニックもあると。
あの時の田中はどうだったんだろう。ルール的にどうなのかはわからないが、「ギブアップ」といえない状況ではなかったはず。だからあの村濱の体をたたく行為がギブアップの意思表示だとは言い切れない。そして村濱も、一瞬油断をしたのか、改めて次の瞬間腕ひしぎ十字がために移行する。
レフリーが「ここで終わったらあかんやろ」と判断したのか、村濱が「最後は負けることになってるにせよ、もうちょい盛り上げなあかんなぁ。このチキンウィングはきつすぎるから、逆十字ぐらいにしとこか」と思ったのかもしれない。一瞬で終わるのが格闘技の魅力かもしれないが、納得いくところまで見せるのがプロレスの魅力。結果的にはあそこで終わらなかったからこそ名勝負になったのだと思う。
そんなことより。。。新日対大阪プロレスの対抗戦の頂点が新日外様の田中と、大阪プロレス外様の村濱とはねぇ。本当ならライガーVSデルフィンでなければいけないはずなのに。やっぱり、限りなく格闘技ちっくなプロレスができる人間でないと、これからはやっていけないのかな。
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