第三十ニ試合:全日三国時代
<前置き>
これは発行部数9000部を誇る夕刊プロレスというメールマガジンに「KING OF SPORTS」というタイトルで不定期連載しているコラムです。ここにアップするように多少の手直しが入る可能性もありますが。
</前置き>
伝統ある強大な王国の偉大なる王が崩御し、次代を担うと思われた後継者候補は、王国の実権を女王が握ったことにより、多くの仲間を連れ王国を去った。残されたのは後継者候補の最大の好敵手と、古くからの重臣。重臣は当然それなりの年齢であり、政権を争う力はなく、好敵手も、実際には後継者争いに敗れたような状態になっていた。当然、若い世代、古くから王国と信頼関係で結ばれた他国からの使者たちが立ち上がり、残された王国を守り立てていった。当然、国の後継者はその好敵手で決まりだと思われていた。
その時、前王の仇敵が建国した隣国から、武力を背景として開国の要求が起こった。それに反発し、若い世代の代表が迎え撃った。が、彼は敗れ、武力の差と、闘った相手の主張に同調し、王国にいながら同士となり、相手を王国にいざない、開国、改革のために闘い始めた。そう、維新のころの薩摩や長州のように。
時を同じくして、前王の真の後継者(夭折したが)の最大の好敵手であり、現好敵手の師でもある男が王国に帰ってきた。弟子との協力関係を築かず、自らの手勢を率いて王国の覇権を争い始めた。その真意のほどは定かではないが。
ここに王国は内部分裂し、三国鼎立状態となった。王国を守ってきた好敵手は、同じく王国に残ったもの、遠方の大国からの使者、そして周辺の小国からやってきたものを率いて女王を擁立。帰ってきた男は、その圧倒的な武力と、華麗なる遍歴の中に作り上げてきた自らの手勢とともに、正面からの闘いを挑んだ。若き戦士は、隣国の英雄の力を借り、一つの勢力を築いた。この三国時代は永遠に続くものと思われたが、闘いの中、女王にその力を認められた隣国の英雄は、伝統の象徴たる冠を手にするにいたり、ついには隣国を脱し、王国に本拠を定めることになった。ここに大きく戦力分布は一変する。
ということで、本来の三国志とはまったく違いますが、維新風味を交えたりしつつ、歴史もの調に現在の全日を書いて見ました。多少は意識しましたが、まったくカタカナないです。途中で読むのやめちゃった人も多いだろうなぁ^^;;;
いうまでもなく、好敵手は川田、若き戦士はケア、帰ってきた男は天龍、隣国の英雄は武藤です。
三という数字、今のプロレス界では、三冠に並び、三銃士の隠喩でもあります。何かにつけ蝶野の名前を出してきた川田、よく橋本の名前を出す天龍、武藤とつながったケア。面白いと思いませんか?全日三国志の背景に見え隠れする闘魂三銃士の影。武藤の移籍はどう影響するのでしょうか。そしてその行動は、本当に猪木=現新日体制=格闘路線に反発するものなのでしょうか。ひょっとすると新日=格闘路線、全日=純プロレス路線、を全て猪木/新日の影響下に収める、一大プロジェクトなのでしょうか。
ま、時の流れはここんとこめちゃくちゃ早いから、半年もすれば結果でてるかもね。
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