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2002年5月 2日 (木)

第三十三試合:政治

<前置き>
これは発行部数9000部を誇る夕刊プロレスというメールマガジンに「KING OF SPORTS」というタイトルで不定期連載しているコラムです。ここにアップするように多少の手直しが入る可能性もありますが。
</前置き>

「本当にプロレス界のことを考えてるレスラーって、今蝶野と冬木しかいないのではないかと思っている。」
こう書いたのは第三試合。98年の11月。まさかそのころに、今日の状況を予期していたわけではありませんでしたが。蝶野が新日の主導権を握り、駆けつけた人脈を見る限りプロデューサー冬木の将来は明るい(祈・完全復活)。

三銃士(死語?)の中で蝶野を、大仁田や後藤ではなく冬木を評価したポイントは、プロデュース能力であり、政治力。橋本はプロデュース能力も政治力も乏しく、結局会社とTV局のプロデュースの中、消費されてしまった。武藤は天才だから、本能で動いても自分のプロデュースはできる。が、集団のコントロールはできない。大仁田の自らをプロデュースする力は日本でも一二を争うものだが、トータルで見て、政治力という部分では冬木に劣る。蝶野が生き返らせた新日中堅レスラーの数々、冬木がひっぱりあげた多くのインディーレスラー(筆頭は邪道・外道か?それともライオン道?)。その功績を見れば一目瞭然かと。

蝶野政権に移る前の新日は、かなり閉塞した状況だったと思う。基本がアスリートであり、プロデューサー、プロモーターとしての長州の才覚に問題があったのかなぁ、という気もするが、結局橋本をつぶし、健介もイメージチェンジに失敗。永田は動きだしつつあったが、中西も行き詰まってた。

猪木が蝶野政権を承認したときから、何かが動き出した。中西は新たなる付加価値をつけるため、フロリダに飛んだ。天山もアメリカに渡り、新たなるコネクションを作った。ライバル不在のJはノートン(こちらもライバル不在)に喧嘩を売り、大巨人コンビは仲間割れ。多くの閉塞状態に陥りつつあったレスラーが、自らのプロデュースに積極的になったり、新たな仕掛けを展開しはじめた。

プロレスラーは個人事業主であり、自分は自分でプロデュースしていかなければいけない。蝶野はそれが苦手な連中をプロデュースし、将来のあるものにはその道を開いた。その取りまとめを行い、会社からの信頼も厚い内政力、あの三沢とのシングルマッチを実現させてしまう外交力。まさに日本一の政治力を持ったレスラーだろう。
#某国の首相も見習って欲しいとこである。

猪木やら橋本やら、K-1やらPRIDEやらといった、厄介な外部からのちゃちゃもあるだろうが、当面蝶野はうまくこなすのではないかと思う。結局全日はだれが舵取りするんだろうね。なんてことを考えてる時に面白いニュースを聞いた。小島が「BAPE」と組んで何かやるらしい。BAPEったら今若者(オヤヂくさい表現だな)の間で圧倒的な支持を受けているファッションブランド(らしい)。そういう意味では、そういう流行に敏感そうな小島らしいといえばらしい。既存ブランドであるか、自ら作ったかは別にして、ファッションとプロレスの融合は、蝶野のアリストトリストが先。その蝶野と小島、ひょっとすると目指すところは同じで、一緒にはいられない運命だったのかもしれない。

武藤と小島、蝶野と天山、実は蝶野と小島が同タイプで、武藤と天山が同タイプなのでは、という気がします。小島はプロレスが好きで好きで仕方ない。だからいろいろ考える。天山はパワーファイタースタイルを通してはいるけど、その実、とんでもなく器用でなんでもできる天才タイプだと思ってる。外見で武藤にはなれないのかもしれないけど。だから蝶野と小島ではぶつかるし、武藤と天山ではどっちもまとめられない^^;ということで今の組み合わせは必然なのかも。

ということは。。。今後の全日の鍵は小島が握ってるのかもしれないですね。あとは。。。曲者カシン(笑。。。でも期待)

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