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2004年3月31日 (水)

第四十三試合:プロレスの怖さ

<前置き>
これは発行部数9000部を誇る夕刊プロレスというメールマガジンに「KING OF SPORTS」というタイトルで不定期連載しているコラムです。ここにアップするように多少の手直しが入る可能性もありますが。
</前置き>

 先日のIWGP戦の前、天山は「中邑にプロレスの怖さを教えてやる」と語っていた。が、結果はあぁいうことになった。これに対して多くの人は、「お前が怖さを教えられとるやんけ」と思っているに違いない。でも、ちょっと違うことを考えてしまった。。。

 以前からたまに見かけることだが、純プロレス系ベテランレスラーと、総合系若手レスラーの試合(ベテラン、若手を重量級、軽量級と置き換えるのもあり)で、試合の8割から9割、前者が攻めつづけたにも関わらず、一瞬のスキをついての絞め、関節で後者が勝つ、という筋書き。藤波や西村の逆さ押さえ込みほどではないが、どちらの顔も立てつつ、試合は総合系レスラーに勝たせる。これは仕方ない。だって、総合系レスラーは、負けてもすばらしい試合、なんて出来ないから、勝つ以外にない。純プロレスラーなら、負けても試合内容で光ることが出来る。。。

 今回のこの試合も(まだビデオ見てないんだけど)そういう構図だろう。この一年間全てを費やして構築してきた、天山の復活~IWGP初戴冠というストーリーをハッピーエンドで終わらせないのだからとんでもない。速報を見たとき、うちの掲示板で「なんでや!天山かわいそうやんけ!」などと書いてたら友人のwogeyが、「客の呼べんチャンプではあかんから」と、つっこまれた。そう、年末年始対策なのよね。商品価値。

 まず年末、天山の出撃はないだろう。総合系の選手とやって、いい試合をすることは望まれていないだろうし<大晦日系イベント。そして年始、NWF高山とのダブルタイトルマッチが決定しているが、再度天山、高山戦では。。。確かに客が呼べんし、天山が勝つと高山の商品価値急降下、高山が勝つと、また二冠王。。。こりゃあきませんわな。ダブルタイトルでなければ、素直に中邑にやらせて、一瞬のスキ(苦笑)でタイトル獲って、後ほど天山とダブルタイトル、でいい感じなのに、もう長期的ストーリーを描けない新日的に、一発勝負をかけちゃいましたわね。そのための中邑。。。

 で、ようやくタイトルにもどるわけですが。。。天山は中邑にプロレスの怖さを教えられなかったのでしょうか?いえ、充分に教えたと思います。上で書いたように、プロレス人生をかけて、いろんな伏線をはって、復活劇を演じ、GIでは家族まで巻き込みこのIWGP戴冠ストーリーに全てをかけてきた天山。これからチャンピオンとしてのストーリーを、と誰しも思っていたのに、年末年始の興行のために、あっという間にどん底に。。。(って、代わりにタッグをまた巻きましたけど)。これって、プロレス界の怖さですよね(苦笑)。

”引退”をかけさせられ、負けて、”引退+復帰”を売り物にさせられた橋本に、プロレスの”怖さ”、”奥深さ”を直接見せ付けられた小川。小川が猪木を捨て、橋本と一緒にいるのは、意外とそういうところに原因があるのかもしれませんね。

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