第六十ニ試合:夕プロに対する”思い”と”情念”と”闘魂”と その2
私は大阪人なので当然のように阪神ファンなわけで、前に阪神の金本と、新日の金本を絡めたコラムも書いたことがある。会社の机の中には、愛用のZIPPOがガス欠した時用のライターがあって、それが阪神カラーで、選手の名前と顔が入ってるやつ。でも、金本じゃない。金本は好きだし、彼の功績は大きい。でも、応援したいのは赤星(ライターは彼)、今岡ら生え抜きの選手なわけ。まぁ矢野のように、阪神に着てから本格的に花開いた選手は生え抜き扱いだけどね。
当然プロスポーツなのだから、チームを強くするために良い選手を他チームから集めることに異議はないし、そうあるべきだと思う。でも、それだけでチームが強くなるわけでないことは巨人やサッカーの銀河系軍団(だっけ?)を見れば分かる。チームとはバランスだし、他所から来た選手ばかりで、入団時から応援してきた選手がどんどん出て行くチームを、地元のチームとして応援できる?
今の新日がそう。生え抜きの、これから、という選手が抜けていく。他所から(まぁ出戻りだけど)ロートル長州が帰ってきて、結局長州好みの選手と、WJ時代にギャラ払えんかったお返しのように、なんじゃこりゃ、というレベルのどインディー選手を新日に上げる。確かに石井なんてのはいい根性してると思うけど、花もないし大して将来性も感じないよね。
蛇足かもしれないけど、私が本格的にプロレスファンになったのは長州革命軍時代。長州が大好きだった。だからこそもう、ぶよぶよで、ひねりのかけらもなくなったバックドロップは見たくない、だからこその苦言。
夕刊プロレスはプロの雑誌ではない。金でコラムニストを雇っているわけではない。だから金で他所からいい文書の書ける人間を集めてくることはできない。でも、入門審査も入社試験もなんにもないから、書きたいという情熱さえあれば誰でも4桁の読者の前に立つことができる。
コラムニストは団体所属選手ではないから、書くのも書かないのも自由だ。でも、初期のころ(私も最初からいたわけじゃないけど)は曜日固定のレギュラーコラムニストが不動のラインナップを誇っていた。それはもう読み応えのあるものばかりで、私なんぞが割ってはいる余地なんてないと思ってた。でも、投稿を受け付ける日もあったわけで、そこからちょくちょく書いてるうちに、月刊レギュラーになったり、力尽きたり、システム変わったり、なんだかんだで今に至っている。
当時のレギュラーの方でまだ書いてるのは小泉さん(当時のJさんですよね?マスターw)と、ごくたまにひぐらしさんぐらいかな?そう考えると私も超古株だわ。でも仕方ない。私なんぞ月一でもひーひー言ってたのに、週刊連載なんて、とても恐ろしくて。投稿が月に4本なのと、連載とはだいぶプレッシャーが違うからね。力尽きたり、プロレスから離れたり、
みなさんいろいろなのだと思います。中にはあまりにも血気盛んで、対抗団体(wを作った七撃さんみたいな方もいますが。
猪木は自分がトップアスリートではなく、ライバルの馬場がプロ野球選手だったり、坂口やマサ斉藤がオリンピック選手だったりしたからか、新日にそういうエリートを入れようとした。でも、新日イズム、というものを感じさせてくれたのは、結局雑草の選手だ。棚橋、中邑は微妙なものを感じるんだけど、その下の世代、結局期待されたエリートの長尾や健三は出てった。でも山本とかは、”闘志”にあふれている。このままそれが消えることなく育ってくれたら、もうちょっと面白くなるんだろうな。
だから、私みたいに一人よがりかもしれないけど、”思い”や”情念”のこもったコラムをぶつけてください。なんだったら私に真正面から喧嘩売ってもらって結構です。今書いてる人だけではなく、これを読んで「何ゆーとんじゃおまえは!」と思われた読者の方もそうです。その”思い”をぶつけてください。
私は。。。「いつ何時、誰の挑戦でも受ける!」
あ、そうか、古株の私は。。。偉そうなことばっか言って大して書けない、ナックルと高さのない延髄斬りと反則スリーパーしかできなくなった時代の猪木や、ひねりのないバックドロップと、ラリアートしかない今の長州と同じ、ロートルなのか(苦笑)。誰か引導わたしてくれ。
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