BOMBAY from LONDON 「ヤツが来た。序章」
ビールの苦手な僕はいつでもGTだ。
ジャイアントトレバリーではない。
ジャイアントキマラvsタイガー服部でもない。
GTといえばGynTonicだ。
5年ほど前、大学を休学し
オーストラリアの片田舎で3ヶ月ほどボケッとしていたことがある。
ビールが苦手な僕はあのビール大国にいながらもGTを飲んでいた。
どこの店に行ってもある。ないわけがない。
ややこしいことはない。世界共通だ。
オーストラリアという国は
安い店だとよくわからんジンにぺラッとしたレモンのスライスが入り
それなりから上の店だとボンベイでライムの串切りが添えてあるか、搾ってある。
片田舎のその町には
安い店は踊るか、ライブがあるかのどっちかの店しかなかったので
踊りにも音楽にも縁のなかった僕はそれなりの店で飲んでいた。
それはその2年後に再び訪れた際に
1つ星を冠し、他の客の平均年齢は自分の倍近い数字の店だということがわかった。
それすらもわかっていなかった当時の自分を恥じた。
しかし恥じていながらも性懲りもなくまたもその店でGTを飲んでいた。
この週末は当時その店で働いていたオーストラリア人が来日していた。
1ヶ月のヨーロッパ旅行を済ませ、帰国する前に日本に寄ると言う。
ロンドンから成田に飛んでくると言う。
来る前から『日本語がわからんのでガイドを頼む』というメールが来ていたので
僕は快く承諾して、彼の泊まる品川のホテルのロビーに迎えに行っていた。
久しぶりの再会を済ませ、彼の部屋に荷物を運び込んだら
彼が荷の中から1本の青い透き通ったボトルを取り出し、渡してきた。
思わず笑ってしまいながらも嬉しかった。
GTは僕のトレードマークになっていたようだ。
日本でも買えるこのジンを彼はおそらくロンドンの空港で買って来たのだ。
ガラス瓶に入った液体など重いことこの上ないのだが、わざわざだ。
正真正銘、逃げも隠れもしない生粋のロンドンジンだ。
その証拠に
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ラベルには上から貼ったものもなければ
日本語は一切書いていない。
思いもがけず本場物が手に入ってしまった。
そうだ僕が3回行ったオーストラリアの季節は夏と残暑厳しい秋口だけだ。
そうだ僕は暑い時だけしかオーストラリアのGTを飲んでいないのだ。
前のボンベイのボトルを早く空けて
この冬はボンベイのGTを飲もう。
これも発見だ。これも縁だ。
オーストラリアのレシピを再現するにはシュウェップスのトニックだ。
残念なことにオーストラリアにはウィルキンソンがないので
彼はB&Wを知らないのだ。
それはさておいてもGTだ。GTだ。
あぁ、今年はYEAR of BOMBAYなんだなぁ。
1lか、結構飲みでがあるな。
そんな彼が言った。
長旅で喉が渇いた。ビール飲みたい。と。
今夜は長くなる。そう直感した僕であった。
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コメント
ummm
いいオーストラリア人ですねぇそいつ
ぼくも
タイへ魚を釣りにいくとき
いつも関空でボンベイサファイアの1リットル瓶買いかけるのですが
重いし
向こうへ行ってもウィルキンソンのトニックウォータがないし
暑いので氷はすぐ溶けるし
で
結局
ビアチャンばっかり飲んでます
一日10本ぐらい
最近
ビアチャンがChang Soda Waterを出してることを知ったので
今度行くときはボンベイ1Lぶら下げていこかな
投稿: in za-gi | 2006/09/22 22:21