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2007/11/15

今日も二つ

なんで2つかってーと、一個忘れてたつーか、短編なので。。。

というわけで一つ目はまた森鴎外の「高瀬舟」。まぁ年表順なのである程度固まりますわね。

で、昨日読み終わったような気がするんですが、、、すでによく覚えてない。次のインパクト(さっき読み終わった)に頭持って行かれてるんで。。。

高瀬舟に乗せられて島流しになる罪人の話を、つれてく役人が聞くお話。貧乏な兄弟が必死でいきてきたわけですが、弟が病気になって自殺しようとしたけど死に切れてなくて、兄が仕方なくとどめをさしてしまった。その兄が罪人として、、、という話なわけですが、支度金のようなものを持たされるわけです。「これまでが地獄のような日々で、島流しになったところでそれより悪いことはない。こんなお金を持ってるのも初めてだ」なんていうことなんですわ。

まぁ、昨今の事情を踏まえますと、中国とかから日本に来て、犯罪犯して日本の刑務所に入ってる人たち。帰りたがらないらしいですね。日本の刑務所のほうがいい生活ができるかららしいんですが。。。それもどうよ。。。

さてもう一つ。またも絶筆な夏目漱石の「明暗」。

あいたたたた。そこで終わるか!(いや、終わらざるを得ないんですけど、絶筆だから)というのとあわせて、身につまされることばかり。

若い夫婦のお話なのですが、まぁ時代というか、作者がそうだったのかもしれませんが、旦那、仕事してるのに親に毎月送金してもらってて。。。それがとある理由で途絶えて大騒ぎ、から始まります。

身分というかなんというか、私ら貧乏してても親に金はもらってません、就職して以降は。なのに下女とかいたりして。。。

やっぱ違うよなぁ、と序盤は思ってたんですが、途中から一変。この旦那、嫁さんが嫌いなわけではなけれど、「愛情」というものはないようで、かといって夫婦らしい感情もあんまり感じられない。とにかくかっこつける人で、、、嫁さんのことを悪く思ってるわけではないんだけれど、世間にも、嫁さんにも、とにかくかっこつけてる。

嫁さんは嫁さんで、文明開化の音がする時代、それなりに学もあるけど、ちゃんと「奥様」を120%演じる力がある。そもそもこの時代にしては破格の、嫁さんが旦那を見初めてアプローチしたという結婚なわけで。

そんな中に、前述の親からの送金が途絶えたことで、いろんな歪が表に出てくる。そして垣間見える旦那の女疑惑。

ネタバレになりますので続きに書きますが、この旦那、嫁さんと結婚する前に、結婚寸前まで行った、それもちゃんと”恋愛”した女性がいたんですね。しかし、結婚直前に相手が逃げて、別の人と結婚してしまった。

この旦那、その人を引きずってるのです、心の底で。そして、その相手の再会を果たし、なぜそういうことになったかの核心に!というところでお仕舞。

そこにいたる寸前まで、その女性のことはまったく出てきません。旦那が一番親しくしている叔母様かなんかに憧れ続けて、とかかと思いましたもの。その間は、まるで幻魔大戦の中期を読んでるように、結論の出ない、議論のぶつけ合いシーンがえんえんと。

あ、予断ですが、幻魔大戦を「超能力SFアクション」と思ってる人は大間違い。「宗教がかった話」と思ってる人ももう一息。ありゃ、「グループダイナミクス小説」です(w

そんなわけで、途中からわかってくるんですよ、自分と、この主人公の共通点が。えぇ、かっこつけなんです。だから、自分が傷つく可能性がある場合、それ以上踏み込まないんですよね。多分、前の女性に振られるのもそういうことが原因なのでしょう。それをなぜか、と追求できず、かっこつけて距離を置く。当然、次の女性に、ということにもならない。そこに、女性のほうからアプローチしてきたから結婚。自分は何にも傷つかないわけです。

多分、私もそう。傷つくのが怖くて自分から踏み込むことをしなくなって長い。女性からがーんと踏み込んでこられたら、1も2もなくそのままいっちゃうんじゃないかな。

ちょっと酒入ってるから書くけど、私も一番ちゃんと付き合った女性に(ある意味)裏切られて、それっきりなって、それから数年後にあって話をしたことがあって、初めてなにか決着ついた、という感を覚えたことがありまして。。。このままこの小説が続いていたらどうなったんだろうな。私と違ってすでに結婚している主人公。嫁さんに腹割って一件落着するのか、それとも進歩的な嫁さんがぶちきれてでていっちゃうのか。

とにかく途中までは「えぇい、話が進まん!」とか思い、核心に迫ってきた瞬間にぐさっと心に突き刺さってくる作品でした。

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コメント

しかし、読むペースが凄いですなぁ。

あっしは少し前に買った本2冊が・・・終わってない。(苦笑
1冊目『高度3万3000フィートの乱気流』は店の話しとオーバーラップしてて、
すんなり入って読み切れたんですけどね。

2冊目『悲劇の発動機「誉」』
これが手強いんですよねぇ
全然進みませんで、学の無さを恨んでます(泣

投稿: YHJ(以下ry | 2007/11/16 19:02

薄い文庫本やらラノベ系なら1冊/hです。
今は毎日4時間近く電車に乗ってるので
速いです。さらに、エンジンかかってくると
マクドとかで昼飯食って、食いながら読んでるし。

まぁ、高瀬舟とか短いし。あと、古いのばかり
なので、昔風の表現ばしばしな説明シーンとか
よみとばしちゃったりするし。

投稿: ごるご十三 | 2007/11/16 23:15

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