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2008/09/19

080915(Mon)釣行 奇跡の起こった日 

Imgp0478s Kenneth.Kです。

キハダフィーバーの相模湾で

自分も1本キャッチできました。

32kg、長さは測っていません。忘れました。

ファイトタイムは35分。

とりあえず写真をダダッと。

詳細はそれから。

まずはマグロ持ち?写真の定番で

Imgp0474s寝そべり写真。

腕ひしぎ逆十字固めです。

Imgp0475sスリーパーホールド版。

Imgp0476s「イチバン」バージョン。

人差し指の角度が違うんですよ。

20080915151046_10_webはかりぶら下げ写真。

(釣り船屋さんのHPからPKR)

Imgp0485横持ち写真。

コレは足の下に台を置いて膝で支えてますよ。

持ち上げ切れません。

お姫様抱っこはしたことないしね。

Imgp0493捌いてる途中のヒトコマ。

これはニヤけちゃいますよ?

Imgp0504ニャンコもお待ちかねです。

夕方になるとこの辺に回遊してくるんですよ。

おまけにさんざん怒られてるせいか

ちゃんと大人しく待っています。

躾って大事ね。

真ん中の猫の手がかわいいよねぇ。

こいつら腹身とか、中落ちとか、すき身とかいいとこ食ってんですよねぇ。

さて、ここからは釣りレポートです。

9月の3連休、3日とも船の上で過ごした3日目。

前日は自分が道具を出さずに完全お手伝いさんモードだったんですが

その目の前で21kgが上がるのをみました。

そんな前日は1日中鰹がポツポツと釣れ続けていて全員がお土産をキープできる状態だったのですが

翌日の今日は鰹がめっきり顔をひそめ

7kg前後のキメジが主力という展開でした。

どうも前日に比べ、北風が少々吹いているのと、日差しが弱いためか

鰹が沈んでしまったんではないかと判断してます。

自分も道具を出しながら、他の人にアタリがあったら

即座に自分の道具を上げて、玉網ですくいにいく、オマツリをほどく。

という状態でお昼までボウズでした。

そんなこんなでお昼を回った、とある流し

指示棚でコマセを巻いて、棚を切り、置き竿に。

船の反対側でアタリがあったようなので一旦そっちを覗いたら・・・・

『ギュイイイイイイ~』

と、背後からドラグの悲鳴が聞こえるので振り返ると

自分の竿とリールが大変な状況に、道糸はトモ側に

『ギュイイイイイイ~』

走り方と、ここ最近の傾向から、魚が7kg前後のキメジではなく

20kgオーバーなのは分かりましたね。

すぐに船頭さんが他の皆さんの道具を上げる指示を出し

自分の尻手を外して、トモ側へ移動。

ファーストランで40m走り、一瞬止まったのですが、刺激を与えるとまた走り出す。

大体40mを1セットとして何度か走り、最初の折り返し地点は180mくらい。

随分出されたもんです。

リールにはPE8号を280m巻いてありましたが

200mのところに結び目があるので、そこまで出されたくなかったので焦る。

この時点でドラグ周辺が熱くなっていたので船頭さんに頼んで

自分のクーラーに入れておいた水のペットボトルを出してもらってかけてもらう。

ホントにこんなに熱くなるんですね。

小物しか釣ったことないから分かりませんでしたよ。

念のため、想定して用意しておいて良かったですわ。

見物に専念してくれている皆さんも汗を拭いてくれる。

自分のタオルが手拭用の汚いのだったので

それを気の毒に思ってくれる方もいたようですが

拭いてくれるだけでありがたいのです。

自分のペットボトルが空になってしまったら

冷やしてあるペットボトルのお茶をかけてくれる方もいました。

ありがたいことです。

そんなこんなで周囲の協力もありながらリフトしながら

100m付近まで巻き上げたら再び走り出す。

130mくらいまで出たのかな?定かではないけど

てっきり鮫にくわえられちゃったかと思いましたが

リフトすると上がってくるので、まだ魚は無事らしく。

70mくらいまで上げてくると、今度はドンドン軽くなる。

今度こそ鮫に食われて頭だけになっちゃったか、ハリスが切れるか

どっちかしたかと思ったらギャラリーから声が

『鮫に追っかけまわされて上に逃げてるんだ!!』

なるほど、なっとく。ということなら滅茶苦茶アブナイわけで

テンションを感じるまでドンドン巻く、どっちにしろ糸ふけは良くないしね。

50mくらいまで上げてくるとテンションが元通りに。

魚の動きも別段変わったところはないので無事らしい。

このまま、素直に来てくれよ。と、思ったのも束の間

再び90mラインまで突っ走る。

こっちはもうヘロヘロで、竿を持っている左手は握力が危なくなってきてて

手では支えきれないので前腕に竿を乗っけて耐えている状態

でも仕方が無い。ヤツも生活がかかってるんだ。

こっちは命に別状は無いがヤツは命がけなのだ。

そういう意味ではこの勝負はフェアでないのだ。

こっちから放棄するわけには行かない。

魚への礼儀と釣り人の勝手があるのだ。

勝手な解釈といえども、その礼儀は尽くさせてもらうしかないのだ。

リフトして巻き取るのを繰り返す。

いよいよ、ヤツも走れなくなったらしく、首は振るが大きな走り方はしない。

もちろん油断は出来ない。

『そうだよな、お前もイヤだよな。そっから上でやばいのはわかるもんな。』

まだ姿の見えぬ相手に声をかけながら巻き続ける。

そうして徐々に姿見えてくる、船頭さんも手袋をはめてスタンバイしてくれている。

その横には玉網を構えてくれている人がいる。

『リーダーとるけど、走り出したら手を離すから、気を抜くなよ』

『了解です。竿だけは離しませんから。』

魚が円をかきながら上がってくる。

船頭さんがリーダーを手繰りながら寄せる。

取り込みは素直に玉網の中へ。

ギャラリーから拍手が上がる。

ありがたい。魚が船に入ったこともさることながら祝福してもらえるのがありがたい。

ファイトタイム35分。

長い長い35分でした。

実を明かせば、この日は自分の29歳の誕生日でした。

一花咲かせたいと考えていた自分に相模湾が魚を、皆が時間をくれた

そんな日でした。感謝です。

<道具立て>

竿:スズミ PowerStick アジビシ160cm オモリ負荷50~130号 上州屋の閉店セールで8000円くらい

リール:ダイワ シーラインマグサーボ 親父のおさがり30年くらい前の品?

道糸:PE8号 銘柄不明 

天秤:直径2mm 腕長50cm

ビシ:サニービシ80号

ハリス:バリバス ナイロンリーダー 60lb(18号)

針:ヒラマサ、ブリ王12号

道糸と天秤の接続:ヨーヅリ ローリングインタースナップ1/0(耐力125kg)をチチワ結びで

ハリスと天秤の接続:ヨーヅリ ローリングインタースナップ1/0(耐力125kg)を漁師結びのコブ止めで

針とハリスの結束:外掛け結び

餌:オキアミ2匹抱き合わせ

竿かけ:ミニラーク

ドラグ設定:6~6.5kgファイト中に4~8分の1回転を目安に前後させてました。

※4kg程度までの魚でしたら、ドラグは締め切って8kg程度までかけちゃいます。

スプール押さえたりもします。通常は初期設定だけ6kg程度です。

ファイトタイム: 2008/9/15 12:30~13:05

運:すげーいっぱい。

<注意事項>

上記の道具は10kgまでの魚を想定して使っているものですので

20、30kgオーバーを狙うのに、この道具の真似をされると

正直しんどいと思いますよ。自己責任でお願いいたします。

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コメント

じっくり読ませて頂きましたぁ。
いやぁ、やっぱすごいですね!
ここまでのサイズなんて言いません
が、やっぱりキハダ、メジ、カツオ
は釣った事ないので、やってみたい
です。

投稿: くろべえ | 2008/09/19 22:26

長いし、釣りをしない人にはわかりにくい文章になっているような気もしますが
出来る限り詳しく書いたつもりです。

20kgオーバーは今年限定だと思ってもらったほうがいいと思いますが

4kg程度の魚でしたら来年以降も見込みがあると思いますから
そういったつもりで道具を揃えてみましょうか。


そうそう、20Lくらいのバケツは普段から持っておくといいですよ
LTやキスでも使いますから。
オイルの缶みたいなピタッと蓋が出来るやつですね。
機会があったら僕のバケツの写真をお見せします。

投稿: Kenneth.K | 2008/09/20 10:32

ドキドキワクワク。
臨場感たっぷりで、頭の中に映像がジャーーーッて流れてきましたよ。
マグロとの2ショット写真は笑顔満面ですが、
ファイト中はどんなん?
それも1カット見たかったなー。

大モノとの格闘は、
同乗の釣り人がみんな即座に仲間になるんだね。
みなさま優しいのね。
その優しさに報いることができてよかったねー。
おめでと。

そして29歳おめでとう。
若いっていいなー。

投稿: かときっち。 | 2008/09/22 12:47

あわわ。。32キロは庄三郎丸のサイトで写真はみてましたが、あなたとは!判りませんでした。
旦那が謙介くん大人になったと。。おめでとうございます~(誕生日も)。私たちも今年
まぐろを追って、庄三郎丸さんに通ってますが旦那が10キロ近いの一度かけただけ(たもに入れようとしたらラインブレイク)ですよ~。明日もヘビータックルで行きますよ。現場で会ったらいいね!

投稿: 窪田純子 | 2008/09/22 19:22

かときっち。さん>
ありがとうございます。
29歳、若いのでしょうか?

文章、ご理解頂きありがとうございます。
残念ながらファイト中の写真はないのです。
ファイト中に他の方が撮っていてくれてたかもしれませんが
自分の手元にはないのです。

仲間になって協力してくれたり
自分の周辺で見物してくれたりしてくれるのはよいのですが
あくまでも船なんで1箇所に集中されると
船が傾くんですよ(苦笑)、もちろん危ないほどではないですがね。


窪田純子さん>
おぉ!、見てくれていましたか。
ようこそ、ステキ奥様の集まるサイトへ(笑)
最後に会ってから8年?9年ですからね?
随分と印象が変わってますよね、
体重も増えたし。
平塚に来てるなら声をかけてくださいよー

というわけで、その後ご一緒したわけですが
そのレポートは後ほど。
その前に32kgの裏事情編を書かなくては・・・

投稿: Kenneth.K | 2008/09/24 07:39

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