080915(Mon)釣行 奇跡の起こった日 その2 -裏側準備編-
おまけに結び目も少しずれてました。
バリバスのナイロンリーダー60lb(18号)ですが
この結び目はもう少し下の方で作ってあったし
糸の端っこも、もっと長めに残しておいたはずなんですけどねぇ。
ファイト時の荷重の大きさよりも時間が問題ですかね?
いやいや、危なかったです。
メーカーさんがチモトの平打ちの角度のきつい奴を作ってくれればいいんですけどね。
確かに針に対して糸が太いのは事実なのでこちらから文句ばっかりは言えませんが。
さて、針とハリスはこんな感じだったのですが
この32kgを釣るにあたり、自分がいったいどんな準備をしたか。
今回はそれに触れておきます。
まず、道具なのですが竿もリールも新しいものは準備していません。
来年以降もこの20kgオーバーが釣れる保障はなく
例年のパターンでいえば、つれない可能性のほうが高いので
高価な道具を買い足しても元が取れないと判断しました。
というわけで道具に関して変更したのは
道糸のPE8号が150mくらいしか巻いてなかったので
PE8号280mに巻きかえただけです。
それだって200m+80mのつなぎ目付です。
いいことではないんですけどね、お金がかけられなかったので。
というわけで、実は今回のこの裏側準備編で最も触れたいのは
いかに自分が神頼みしたか、だったりします。
てなわけで
・
08/09/07 久々に船に乗る
仕事の転換期でバタバタしていて
精神的にもすっかり腑抜け状態で
『おかず分のカツオがあればいいや・・・』
てな塩梅で乗船。
ところがおかず分も怪しいほどにカツオが釣れない。
船頭さんとも相談してハリスを14号まで落として真剣にカツオ狙い。
と思っていたら、10時くらいに
手持ちの竿に『コンッ!』と当たったので即アワセ
『おぉ、当たったね~』と思っていたらファーストランの速度が違う。
全然止まらない。
『あらら、こりゃおそらく復帰1発目から話題のキハダだよ。』
と、思っていたら40mほどのファーストランの後に止まったので
リフトしてみようとしたらフッと軽くなる。
船頭さんには申し訳ないことをしたけど
ハリスを見たら傷だらけだったので、どうも歯で切られたようで。
結局、船中この1バイトだけで昼まで、午後からなんとかカツオが船中何本かでましたね。
僕はカツオ(?)が当たったんですが針が外れてしまい。
ショートバイトが多いので刺さりが甘いのね。
そういうわけでボーズで帰港。
その夜に親父と反省会。
『歯でやられるのはかかりどころによるからしょうがない。』
と結論づけたところでふと気づく。
『親父、死んだ爺さんの誕生日いつだっけ?』
『えーと、あ、今日だ。』
二代目と三代目が二人揃って忘れておりました。
というわけで、新しい結論として
『腑抜けの三代目にご先祖が喝を入れた。』
ということに落ち着く。
『相模湾全体でもそうあることではないのだからキチンとモノにして来い。』
三途の川の向こうからのそういうメッセージであったと解釈です。
事実、きっちり三代目に点火する。(尻に火がついたわけではない。)
とにもかくにも疲れていたのでその日は早々に寝る。
・
翌08/09/08(Mon)
普通に会社に出勤
どうやって釣ったらいいかを考える。
結局、ハリスはナイロンの18号という結論を出す。
太すぎず、強度があり、しなやかさがあり餌の動きへの影響が少ない(であろう)
ということでVARIVASを選択、まぁ、以前から在庫してたのもあるが。
・
08/09/09(Tue)
普通に会社に出勤
でかい魚の経験値が少ないので実力が伴わないのを承知の上、
ならば、どうやって釣るかを考える。
『もう運しかない、無い実力はでない。』
と、結論付ける。
そんなわけで会社帰りに三ツ矢サイダーを500mlのペットボトルで2本買う。
死んだ爺さんの好物だ。爺さんは下戸だったので酒を祀るわけにも行かない。
そういうわけで仏壇にサイダーを供える。
・
08/09/10(Wed)
普通に会社に出勤
こういう時に限って、会社の自動販売機の下に50円玉が落ちている。
もの凄くネコババ拾いたかったのだが、運が逃げるといけないので我慢する。
人の道に外れないためにも警察に持っていくべきなのかもしれないが
それはそれで大変なので放置という選択。
・
08/09/11(Thu)
普通に会社に出勤
こういう時に限って道端に1円玉が落ちている。
以下略
会社帰りに関内の上州屋へ。
特に買い物せずに出る。
道具の結論はもう出したのだ、惑わされるだけだと言い聞かせる。
『無い実力は出ないのだ。慣れた道具でトチらない事が優先だ。』
・
08/09/12(Fri) 顔の割りに義理を大事にするのよ。
普通に会社に出勤。
早く帰るつもりべきなのだが
横浜のとあるバーのバーテンダーがこの週末に店をやめるのと
思い出の残る女の誕生日だったので
店に一人で顔を出す。
女の好きだったカクテルを1杯目に頼み
それ以後は自分のペースで飲み、バーテンダーを見送る。
4杯目の『Kenneth.Kをイメージした酒』を飲んだら席を立つ。
『早いですね。』というバーテンダーの言葉には
『明日から真剣に釣りをするんだ。』
と返して、まっすぐ帰る。
・
08/09/13(Sat)
9月の3連休1日目、思ったよりもお客さんは少ない。
朝からカツオが調子がいいので、余計な色気は出さずに
カツオの数を伸ばしに掛かる。
そんなこんなで自分は5本。2番手につける。
人のオマツリ解いたり、玉網持って船中走り回ってたり
本業?副業?をこなしながらだから上出来でしょう?
カツオを狙わず、20kgオーバーしか狙ってない人にそれらしいあたりがあるもののノーキャッチ。
やっぱり歯で切られてますね。
・
08/09/14(Sun)
連休2日目、お客さんが思いのほか多い。
船には乗るが自分の道具は出さず、完全お手伝いモード。
ナブラを捕まえながらの忙しい釣りながらも
2~3kgのカツオ、6~10kgのキハダが1日中ポツポツと食い続き
全員にお土産がある状態。ここ最近では一番良かったんじゃないかな?
そして、お客さんに20kgオーバーのヒットが
16分のファイトで上がってきたキハダは21kg。
ドラグ6kg程度の設定で電動入れっぱなし、ポンピングで対処。
ファーストランは120mくらいまで行ってたみたいですね。
電動リールが遠征釣りに使われるかなり大きいものでしたので、
こういう釣り方が出来ますね。
サイズが小さいものですと、高負荷で電動入れっぱなしだと焼けるので注意が必要です。
もちろん16分のファイトをしっかり眺めさせてもらいました。
自分のものにするためにです。
事実、これは随分勉強になりましたね。
船頭さんと
『明日は最終日だから道具出せるだろ?』
『明日、誕生日なんで一花咲かせたいっす。』
と、話しながら帰港して、掃除して、帰宅。
・
08/09/15(Mon) Kenneth.K誕生日
朝、自宅で弁当持ったり、その他の準備をしていると両親が
『おめでとう。』と声をかけてくる。
『釣ってからにしてくれ。』
と、言い残して家を出る。
すいません、気合が入りすぎてました。
バカ息子に程がありますね、ごめんなさい。
そんなわけで出港して、釣れちゃって、解体ショーして、帰宅して
仏壇の三ツ矢サイダーをおろして、家族と乾杯して。
一段落です。
・
久々に気合の入った仕事と釣りができました。
これは2006年以来かもしれませんね。
今回はこの3日間ですっかり燃え尽きてしまいましたが。
とにもかくにも、今回は以上のように
準備の段階から神頼みだったのです。
だから、この魚はあまり派手には威張りません。
え?すでにネットで全世界に向けて公開中?
かたいこと言いなさるな。(苦笑)
ま、皆さんに感謝です。
それを忘れたらいけません。
| 固定リンク
コメント
やっぱ太いラインの鉤結びは難しいですね。
私の場合外掛け本結びしかできないので
余計に。
しかしまぁ。。。運命を感じますね。
お会いしたこともありませんが(ビデオでは
あるような^^;)、私の分もおじいさまに
手を合わせておいてください。
投稿: ごるご十三 | 2008/10/02 23:14
いや、チモトの平打ちがYではなくて
Tになっていれば格段に抜け難くはなるんですけどね。
昔の漁師はそういう針と40kgでも60kgでもとってたんですから。
んで、祖父は船頭だったわけで
乗ってる皆様の大漁を考えてるはず。
ご安心くだされ。
あー、でも
『服部さんがぜんぜん釣れなくってなぁ。』
とか、言ってたような・・・
どの服部さんかは分かりませんけど。
投稿: Kenneth.K | 2008/10/03 09:39
何はともあれ、釣ったが勝ちです!
ほんと素晴らしい♡ しっかりMEMOさせて頂きました〜〜〜
http://asas-note.cocolog-nifty.com/memo_note/2008/10/post-9b11.html
投稿: asa | 2008/10/03 19:58