ビル・クイン大いに語りそこねる。
<Kenneth.Kです。>
「ちょっと上がらせてもらうで。」
「な、なんですか?急に人のとこに上がって。どなたさんです?」
「なんや、しらんのか。ワシはビル・クインやがな。」
「だれですの。あ、あれですか?バビロンさんとこで大いに語ってた。」
「そや、そのビル・クインや。」
「冥土 in USAに帰ったんじゃないんですか?」
「久々のシャバなんやで、寄り道もしていきとおてな、旅は道連れや。」
「その旅ばっかりは、道連れは勘弁してくださいよ。」
「ともかくやな、さっきまで喋っとったところが腹立たしいんでな、もう少し喋ったろと思ってな。」
「そんなこと言っても、ウチにはブルースなんて何にもないですよ。」
「なに?ブルースがないのか?そんなこっちゃ女にもてへんど。」
「よ、余計なお世話です。これでもバラは配って歩いてるんです。」
「返ってこないやろ?」
「うぐぐぐぐ。これでもス○ップに似てるって言われたり・・・」
「ちっちの姉さんやろ?顔は違うって書いてあったやろ。」
「よく、よく見てますな・・・」
「それにス○ップって、あれはスコップのことや。エエ気になったらアカン。」
「ス、スコップだったのか・・・」
「どや?時代はブルースやで。ガロート珈琲にも行ったんやろ?」
「そうそう、ロールケーキが美味しかったんですわ。」
「ロールケーキはええねん。どや、若いの。ワシと一緒に南部の風を吹かせてみぃへんか?」
「いや、若いって。もー30歳ですわ。」
「エー年やな、見た目の割りに。もうなんぼか落ち着いたほうがエエで。」
「余計なお世話です。ビルさんも向こうに落ち着いたほうがいいんじゃないでしょうか?」
「黙らっしゃい! ワシは気分を害した。あっちの世界にはイキのいいのがおらんのや。」
「あ、行っちゃった・・・」
な、なんだったんだろうか。
次はどこに行くんでしょうかねぇ。
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