マレーシア遠征2009年(通算1回目)'09 10/10(Sat) 2日目 釣り開始です。
こっちも寝ぼけている。
チャーハンは辛くないんだけど
カレーと焼きソバは滅茶苦茶辛かったです。
覚悟して食べる分にはいいのですが
油断していたのでヤられました。
朝から思いっきり目が覚めるのでそれはそれでいいかも。
朝御飯を食べたら車に荷物を積み込んで港に向かいます。
この写真はホテルの駐車場で。
『この正面の木の上にサルがいるよ。』
と、ガイドの人が教えてくれましたが、肉眼でも写真でも確認できず。
サルがいるのであれば、迂闊にモノを置いておかないようにしましょう。
持ってかれてしまうと困りますからね。
というわけで、はるばるやってきたロンピンの港。
河口の入ったところにありまして、いささか心許ない桟橋で船に行くのです。
階段も結構急です。
この黄色いTシャツはガイドのラムさんのオリジナルですね。
船はこんなの。
客3人と、ガイドさんと、船頭さんの5人でいっぱいですね。
ガイドさんと船頭さん。
右ハンドルですね。
まずは30分くらい走ってポイントへ。
トリヤマを探すと言われて見ていたのですが、どうも勝手が違う。
よく見てみると探しているはアジサシの仲間みたいですね。
なので、普段探しているカツオのトリヤマよりも鳥の大きさが小さいわけです。
で、ポイントに行ってみるとアジサシがチラホラと。
時折、そのアジサシの下にセイルの背びれが見える。
船の先端に陣取り、
背びれの向きや、アジサシの動きから魚の動く方向を判断して
ポップクイーンを投げる。
軽いポッピングを数回、ポーズ。
セイルが寄って来る。
軽くポップ、ポーズ。
セイルがポップクイーンの周りを回る。
もう1度ポップ、ポーズ。
セイルがツノでポップクイーンを叩く。
またポップ。また叩く。ポーズ。
セイルがゆっくりくわえて、ゆっくり横に泳ぐ。
合わせる。抜ける。
ひたすら繰り返す。
バイト数は多い、ツノでアタック数を入れれば、決してチャンスが少ないわけではない。
とにかく、セイルを釣るのに難しいのはフッキングであるというのは
日本でも調べていたことだし、
昨夜の話のときにガイドさんも
『7回フッキングしないとダメ。刺さらない。』
と言っていた。
だが、このパターンとも違う。
刺さる場所がどうこう言う前に、くわえて走る前に吐き出してしまうのである。
ましてや、口がこっちを向いている状態なのである。
引っぱっても抜ける方向である。
まずはくわえた状態で走らせなきゃならない。
頭を向こうに向けさせなければ、針が刺さらないし、合わせられない。
どうしたものか。
怒らせるか、焦らせればどうだろうか?
着水後、5~10mをバシャバシャと早く巻いて、それから軽いポップ。
こうすると気づかれやすいらしく、チェイスが増える。
ポップの回数を多くして、ポーズはそのまま。
ツノで叩き、眺め、回り込む。まだくわえない
もう一度動かす。回り込む。くわえる。だが竿に重みは感じられない。
もう一度、もう一度、しつこいまでにお互いの駆け引きを行う。
くわえた。
セイルがひるがえり、ほんの少し下に潜る姿勢を見せた。
確認するが早いか、竿をあおった。
一回、二回、三回、いずれも確信のある重量感だ。
四回目にあおろうとした時に道糸が自分の右手方向に走った。
船の後ろに向けて走り始めた。
当然、まずい。
竿を下に向け、さらにはしゃがみこんで船底をかわす。
まずいことにこの船は左右に通路がない。
船の前後を行き来するにはブリッジに入るしかない。
どうする?
と、悩んでいたら、ガイドさんが
『リリースね。』
と、言う。
それはないでしょ?
と思っていたら、そうではなく。
『リールをフリーにすること』らしい。
そうだったのか、というわけでベールをおこして
ガイドさんがブリッジの外側に手を出しているので、慎重に手渡す。
こちらはブリッジのドアをくぐり、船のトモ側へ。
広がった視界にはセイルのジャンプが映る。
これがカジキ釣りだ。
さっき預けた竿を戻してもらう。
重量感はある。針がかりは大丈夫のようだ。
ここからは持久戦だ。
と、思うのも束の間、セイルが繰り返していたジャンプをやめ
テイルウォークに移行する。
水面に垂直に立ち、首を振る。
一回、二回、三回目でセイルの口元から10cm程度の棒状の影が飛んでいくのが見えた。
紛れもなルアーである。
その瞬間に
『あぁ!外れた!!』
と、叫んでいたが、竿を握った手にはそれよりもほんの少し長く重量感があった。
現実を受け入れることを肉体が拒否したのか。
それとも精神が残した未練なのか。
それはわからないが、セイルは去った。
だが、セイルには一歩近づいたのだ。
まだ、初日だ。
さっさと次にいくのだ。
とはいえ、ファイトしてしまったのでリーダーは結構傷んでいる。
というわけでリーダーを交換する。
ちょっと休憩です。
お弁当はチャーハン?ナシゴレン?に、煮卵と、これはシラス?コウナゴ?
暑い船の上で食べるとなかなか旨いです。
これはそんなに辛くない。
ただし、この付属のレンゲがペラッペラに薄いので口を切りそうでした。
違う意味で食べるときに注意が必要です。
その後もルアーへのアタックはあるものの
それらしいバイトはなく。
ルアーへの反応は鈍くなるばかり。
これは船頭さんとガイドさんがサビキで釣ったアジ。
これをネムリ針に背掛けにして、風船をつけて流すとあっという間に当たるのですね。
というわけで、舳先でルアーを投げていると
トモ側で『ドッパーン!』と、音がする。
窪田旦那様がファイト開始。
これは餌釣りですよ。
寄って来た。
10分ちょっとのファイトだったかな。
うーむ。長い。
これで28kgくらいとのこと。
この海にはコレくらいのがウヨウヨと泳いでいるのです。
これが上がったら、再び舳先にもどってルアーを投げる。
すると、トモ側からガイドさんが
『Kenさん、釣れたよ。』
ホントだ、僕のサブのジギングロッドにいつのまにかネムリ針がついて
おまけにセイルまでついている、なんと便利な。
というわけで、ファイト開始。
跳ねてますね。
竿が軟らかくて30分くらいかかってしまった。
頭が逆立っておりますが、風が吹いているわけではないです。
25kgくらいらしいが、非力なもんだから持ち上がってませんね。
手前の軍手はガイドさん。
この軍手でツノをつかんで取り込みます。
なんだかんだで、初カジキです。
あれだけのジャンプとテイルウォークがあるのは醍醐味ですね。
餌釣りとはいえ、一匹は一匹。
ジャンプもテイルウォークも経験したし、勉強になったはずだ。
あと二日ある。次こそはルアーでキャッチだ。
つーか、あのルアーでの刺さりにくさこそがバショウカジキのゲーム性ではないだろうか?
この後、『この季節には吹かない』はずの風が吹き始めてきたので少し早上がりすることに。
というわけでブリッジに引っ込んで、波をかぶらないようにしながら片付ける。
と、事件はその時に起こる。
自分の荷物がブリッジのドアの近くにおいてあったので
作業中に肩がドアに触れる。
『バコンッ!!』
ブリッジのドアが風に煽られて飛んで行きました。
よく考えると信じられないことですが
この船のブリッジのドアというのは前側に一つ
後ろは完全開放状態。
この前のドアがですね、蝶番とかレールで動くんじゃなくて
はめ込んであるだけなんですよ。
だから釣りをするときは、ヨイショと外してしまっとくんですけど。
そんな構造だから、強風の中で走ってるときにずれたら
ドアが丸ごと吹っ飛んだわけです。
FRPのようなものとポリカーボネイトのようなもので出来たドアが
あわれロンピンの海の藻屑に。浮いてきませんでした。
どこに行ってもキチンと事件をおこすね、
というかキチンと笑いの神様が降りてきますわ。
仕方がないので、全員でびしょ濡れになりながら帰ったのです。
ホテルに湯船がないからプールに入ってボーっとしてからシャワーを浴びる。
すごいよね、プール付きホテルですよ。
なお、マレーシアのプールは着衣で入るみたいです。
後日、宗教的なベールをつけた女性もそのままで入ってました。
溺れたらちょっと危ない気がします。
ちなみにここのお子様達は日本では止められるくらいの勢いで
飛び込んだり、走り回ったりしておりました。
無邪気です。
なんとプールどころか滑り台と洞窟付き。
この滑り台は手前のシャワーのところの水道からホースを上まで引っぱって
自分で水を流して滑るのである。
子供の自主性が育つ、かもしれない。
一旦休憩したら、夕飯です。
でも、カメラを持って出るのを忘れたので写真はないです。
というわけで、帰ってきたら仕掛けを組みなおして、
メモ書いて、ちょっと本読んで寝ました。
つづきます。
| 固定リンク
コメント
25キロでもでかいなぁ
中華
長いなぁ
バショウかカジキの角の先端は
どれぐらい尖がってるのでしょう?
ビンビンに尖ってる?
投稿: ささき | 2010/04/01 18:58
尖ってるといっても
針の様にささるという感じでないですね。
そういう意味ではカサゴの棘なら指に刺さりますが
バショウのツノは刺さりません。
船の舵に刺さることもあるから
梶木通しだとは聞いたことがありますが
鋭さよりもスピードで刺さるんでしょうね。
投稿: Kenneth.K | 2010/04/05 21:37
やっとマレーシアの釣行記が始まったなぁ(笑) 今年中に完結するのだらうか??
セイルフィッシュって、やっぱり角でベイトを叩いて弱らせてから食うんだね。
でもカジキ類って、フッキングが難しいんだねえ。
生餌なら飲ませてしまえばイイんだけど。
邪道かもしれんが、ポッパーをティーザーとして魚を寄せてから、バスフィッシングで使う巨大ソフトベイトを目の前に投げれば、バクっと食って、さらに飲み込んでくれるかもね。
投稿: しえら | 2010/04/08 19:57
フッキングが難しいのは確かですね。
オーナーのアキフックを使いましたが
それでも少し小さいかな?
という感じです。
ガマカツのSIWASHがさらに大きいサイズがあるのですが
国内生産が終わってしまい、アメリカならあるようなのです。
かといって、年1回の遠征のために針を取り寄せるわけにも行かないしってなわけで。
意外と使うルアーは小さいです。
110~140mmくらいのポッパーなどなので
あんまり針がでかいと沈んでしまいます。
アキフック、SIWASHだとそんなに重たくないからいいんですけどねぇ。
生餌の場合はヒネリとネムリの入った針で
飲ませずに閂にかけるようにして釣ってます。
またコレが簡単にかかるみたいなんですよ。くやしいことに。
ソフトベイトに関してはちょっとネタがあるのですが
なんとか年内中に書く方向でいくようにします。
投稿: Kenneth.K | 2010/04/12 04:23