ノットの潤滑について?ま、結論は出ませんが。
Kenneth.Kです。
ノットの潤滑についてなのですけども。
FGノットに限らず、結び目を締める時には舐めてます。
唾液で滑りやすくして、締まりやすくすることと
こすれて糸の表面が傷まないためと、摩擦熱で融けたりするのを防止してるはず。
ちなみに僕は唾液以外の潤滑剤としてはリップスティックを使ってます。
おそらく主成分はワセリンだと思いますが、入れ物が使いやすいのですね。
とにかく滑りやすければ、糸の傷みも少ないし、よく締まるだろう。
というわけですね。
さて、ここで問題なのがFGノットなどの際に
1) さらに滑りやすくするためにワセリンなど唾液以外の潤滑剤を使う
2) あんまり滑りすぎて抜けても困るから唾液だけ
という意見があったりして悩むところです。
たしかに唾液だけよりワセリンを使ったほうが
締まる→本線のPEの色が変わりやすい
気がします。
でも、唾液だけでもなんとかなっているのは事実。
2)の人の場合、唾液は結んだ後に乾くので滑りやすいままではない。
そのため、より安心して使える。
これもごもっともな気がする。
てなわけで、FGノットのときにワセリンを使うかどうかは気分で・・・
ということになる。
さて、これをもう少し難しく考えてみるとどうなるか?
難しいのはキライだがしかたがない。
(長い前置きだなぁ)
<wikipediaより>
クーロンの摩擦法則
クーロンの摩擦法則、あるいはアモントン=クーロンの摩擦法則と呼ばれるこの法則は、古くはイタリアのレオナルド・ダ・ヴィンチ、フランスのアモントンそして同じくフランスのクーロンにより繰り返し発見された。ちなみにダ・ヴィンチの発見(牽引実験によるもの)からアモントンの再発見までは約200年。アモントンからクーロンまでは約100年の歳月が流れている。
ダ・ヴィンチとアモントンは、
(1) 摩擦力が垂直荷重に比例すること
(2) 摩擦力が見かけの接触面積によらないこと
を発見した。クーロンはその再確認を行うと共に、
(3) 最大静止摩擦力が動摩擦力よりも大きいこと(従って、動かし始める力に比べて動かし続ける力は小さくて済む)
(4) 動摩擦力は速度によらず一定であること
を見出した。荷重を P、比例定数を μ とすれば摩擦力 F は
- F=μP
である。
このときの比例定数μを「摩擦係数」と呼び、面及び物体の材質や表面状態(凹凸など)によって定まる。なお、この値は動摩擦力と静摩擦力で異なるため、「動摩擦係数」「静摩擦係数」とそれぞれ呼ぶ。しかしながら、実際に一定の荷重・速度で摩擦係数の測定を行なっても、摩擦力が数%~数10%は変動する場合もある。いわゆるスティック・スリップ現象という摩擦力が周期的に大きく変動する現象が現れることもある。
摺動する面の面積に摩擦力が無関係なのは、マクロレベルの仕上げでは表面の凹凸があり、原子レベルの相互作用の生じるぐらいの距離に近づく部分(真実接触面積)が極めて限られていて、みかけの接触面積が意味をもたないからであると考えられている。
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ということになるらしく。
潤滑剤を使うということはこの摩擦係数を下げることですね。
よく締めるということは、リーダーとPEの接点における荷重(圧力)を上げるということ。
と、解釈すればいいんだよな?
それで、この摩擦係数が下がりすぎると
よく締まったはずのノットででもすっぽ抜けやすくなるから困る。
ということでしょうなぁ。
それじゃあ、摩擦熱の方はどうかというと
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2)摩擦について
■■■ 「二つの固体の急速な摩擦-そこに火を生ず」 ・・・レオナルド・ダ・ビンチ ■■■
人類が初めて火を人工的に起こすことを覚えたとき、彼等は、なぜ火が起こるのかを知らなかったでしょう。 その現象を、今では固体と固体が接触し、そこで発生した摩擦熱が、こする物質の発火点を超えたとき発火すると説明しています。
● ではこの摩擦熱の発生とは、いったいどのようなものなのでしょうか?
● 摩擦熱量の計算は次式で表すことができます。
Q=μ×W×v÷J(cal/秒)
ここに μ=動摩擦係数(0.1~0.8) W=荷重(g) J=熱の仕事当量(0.24) v=相対速度(cm/秒)
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こういうことらしい。
滑りにくかったり、力が強かったり、速く動かしたりすると熱くなる。
ということは
ゆっくりじわーっと、何度かに分けて締めなさい。
というのは理にかなってますね。
さて話を戻して
潤滑剤を使うか、使わないか。
どっちがメリットがあるかというわけですが
これだけじゃ結論は出ませんね。
実験もして、数値をとってみないと。
たしかなのはどっちでも魚は上がっているということです。
釣りですから、それが一つの正解なんだと思います。
あとは
現場で作りやすいとか、飛行機に持ち込みやすいとか、持ち運びしやすいとか
そういう理由でも変わってくるでしょうしね。
あ、思い出した。
ガイドにシリコンスプレーしたり、道糸にコーティング剤かけたり
ノットの抜けがよくなるスプレーかけたりする人もいるし
あとから潤滑剤をかけることもありますね。
それに結局は濡れた状態で使うんだし。
うーむ、ますます結論が出ない。
とりあえず、今まで通りにリップスティックを気分で使い分けということで。
さて、なんで長々とこんなことを書いたかというと
FGノットができなくなっちゃったからだったりして
手順変えてないのに、××××部が締まらなくなっちゃったんだよな。
スランプか?
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コメント
本文中でも触れられてますが、締め込むときに一度に締め込むとダメなのは間違いないようです。
PE6号でXX部8回、ノット締め具でアシストしながらで締め込んで。。。と練習しとりましたが、一度でぐいっと力いれて締めてしまうとXX部の中でブツリと切れてしまって、切れた末端部はライターで焼いたみたいにPEの繊維が硬くなっとります。
やはりPE同士が締まっていくときの摩擦で熱持ってるのだと思うます。
潤滑剤つけてじわりと締め込んでいくと、比較的スムーズに切れることなくうまいこと締まるようです。
ちなみにMebiusさんもPE10号で練習してると上手く締まらなくてどうしたものかと悩んでたりしまする。
投稿: Mebiusさん | 2012/05/03 00:53
おぉ、このような記事にコメントが付くとは。
ありがとうございます。
やはり段階的に締めこむというのは間違いないと思います。
潤滑剤は摩擦係数という質だけではなく
量=体積があれば
熱が発生しても温度が上がりにくいかもしれませんね。
潤滑剤の熱伝導率とかも問題か?
FGノットで動画を探してたらこんなのありました。
http://www.youtube.com/watch?v=yt9FysCOPWA
参考になりますでしょうか。
投稿: Kenneth.K | 2012/05/04 01:53
そうそう
GTなんですけどね
でっかいメタルジグを沈めても
効果的らしいですぜ。
投稿: Kenneth.K | 2012/05/04 02:52
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