釣りキチ三平の話
矢口高雄先生が亡くなられました。年取られたなぁ、という印象はあれど、
Twitter見てると、未だに描くものがあれば、どんなとこでも絵を描いてしまう
ということで、まだまだお元気だなぁと安心してたのに。
釣りキチ三平を見て釣りを始めたわけではない。釣りをやってたから興味を
もって読み出したのだ。もっともまだ、親父の田舎の川とか、親父に
連れられていく投げ釣り程度で、自力で行けるようになるかならないかのころ、
とある理由で、普段行かない本屋で、親に一冊だけ買ってもらった。
20何巻かあたりの、短編集のやつ。その後、数冊買い足したら、親父も
読み出して、そうなると結構なペースで買ってもらうようになった。
思えば初めて買ったLPレコードは、釣りキチ三平のイメージアルバムだったな。
矢口先生の歌も入ってた。
釣り雑誌ではわからない、マナーであったり、魚との向き合い方、そして
当時すでに魚食系外来種の問題提起も三平で知った。小学5,6年のころだから、
もう40年も前、すでに琵琶湖水系にはそこにしかいない固有種がいるとか、
ワンドのイタセンパラやアユモドキやら、そういうのも知ってたから、
絶対に琵琶湖水系には入れてはいけない、と思ってた。まぁ、すでに入ってた
ようなのだけど。
釣り人に悪い人はいない、なんて歌詞の歌もあったけど、実際には
普段はいい人だけど、竿握ると、水辺に立つと人が変わる人も多い。
そういう釣り人のサガも描かれていた。
三平で釣りを始めたわけではない。けど、いろんな釣りを教わった。
三平読んでなくても、今でも釣りしてると思うけど、ここまでいろいろ
考えてなかったかもしれない。ここまで楽しめてなかったかもしれない。
いつか。。。秋田の漫画美術館行ってみたい。できれば先生が愛した
三平君が出てきそうな風景に包まれてみたい。合掌。
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