今日も二つ
なんで2つかってーと、一個忘れてたつーか、短編なので。。。
というわけで一つ目はまた森鴎外の「高瀬舟」。まぁ年表順なのである程度固まりますわね。
で、昨日読み終わったような気がするんですが、、、すでによく覚えてない。次のインパクト(さっき読み終わった)に頭持って行かれてるんで。。。
高瀬舟に乗せられて島流しになる罪人の話を、つれてく役人が聞くお話。貧乏な兄弟が必死でいきてきたわけですが、弟が病気になって自殺しようとしたけど死に切れてなくて、兄が仕方なくとどめをさしてしまった。その兄が罪人として、、、という話なわけですが、支度金のようなものを持たされるわけです。「これまでが地獄のような日々で、島流しになったところでそれより悪いことはない。こんなお金を持ってるのも初めてだ」なんていうことなんですわ。
まぁ、昨今の事情を踏まえますと、中国とかから日本に来て、犯罪犯して日本の刑務所に入ってる人たち。帰りたがらないらしいですね。日本の刑務所のほうがいい生活ができるかららしいんですが。。。それもどうよ。。。
さてもう一つ。またも絶筆な夏目漱石の「明暗」。
あいたたたた。そこで終わるか!(いや、終わらざるを得ないんですけど、絶筆だから)というのとあわせて、身につまされることばかり。
若い夫婦のお話なのですが、まぁ時代というか、作者がそうだったのかもしれませんが、旦那、仕事してるのに親に毎月送金してもらってて。。。それがとある理由で途絶えて大騒ぎ、から始まります。
身分というかなんというか、私ら貧乏してても親に金はもらってません、就職して以降は。なのに下女とかいたりして。。。
やっぱ違うよなぁ、と序盤は思ってたんですが、途中から一変。この旦那、嫁さんが嫌いなわけではなけれど、「愛情」というものはないようで、かといって夫婦らしい感情もあんまり感じられない。とにかくかっこつける人で、、、嫁さんのことを悪く思ってるわけではないんだけれど、世間にも、嫁さんにも、とにかくかっこつけてる。
嫁さんは嫁さんで、文明開化の音がする時代、それなりに学もあるけど、ちゃんと「奥様」を120%演じる力がある。そもそもこの時代にしては破格の、嫁さんが旦那を見初めてアプローチしたという結婚なわけで。
そんな中に、前述の親からの送金が途絶えたことで、いろんな歪が表に出てくる。そして垣間見える旦那の女疑惑。
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