書籍・雑誌

2014/03/12

人生はフルコース

人生はフルコース

http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%81%AF%E3%83%95%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%B9%E2%80%95%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E3%83%9B%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%BB%E6%9D%91%E4%B8%8A%E4%BF%A1%E5%A4%AB%E3%81%AE%E5%B1%A5%E6%AD%B4%E6%9B%B8-%E4%BD%90%E8%97%A4-%E9%99%BD/dp/448775478X/ref=sr_1_7?ie=UTF8&qid=1394558921&sr=8-7&keywords=%E6%9D%91%E4%B8%8A%E4%BF%A1%E5%A4%AB

Kenneth.Kです。

とりあえずamazonのリンクを貼りましたが、内容は帝国ホテルの総料理長だった村上信夫氏の半生記です。
(アフィリエイトのやり方がわかんないだけです)

ごるごさんが天皇の料理番ときたら、これもいっときましょう。
おぉ、ゲストライターっぽい? コラボ?

TVで紹介されていることも多いのですが
シベリア抑留でのエピソード、バイキング誕生、ホテルの常客たちとのやりとり、東京オリンピック選手村料理長、海外VIPとなどなど
こちらも楽しく読めるのです。
でもね、やっぱり海外に修行に出るときのあたりってワクワクしながら読んじゃうんですよね。
(ベルギー経由でイタリア、フランスに入ったんだっけ?)

ちなみにこの方も高嶋政伸氏がドラマでやっています。
HPまだ残ってた、さすがはきょうの料理の名物講師
(ワシ、ほんまに年なんぼやろか)

でもホテルのドラマでは料理人ではなかったですな(苦笑)

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福井旅行 番外編

最近iPhoneやらタブレットやらをいじるのに忙しく、旅行(だから出張だって)中に本を読むことも少ないのですが、今回は新幹線ではなくサンダーバード。コンセントがないと長時間プレイは厳しいので、読もうと思ってた本を一冊かばんに詰め込みました。

天皇の料理番 (集英社文庫 111-C)

私より上の世代ならご存知の方も多いと思いますが、堺正章主演でドラマ化されてたやつです。当時親父がハードカバー本買ってたので読んだことあるのですが、先日どっかの古本市でみつけて衝動買い。

読み始めて驚いたのですが(何分以前読んだのは30年近く前なので)、主人公、秋山徳造、出身が福井で、序盤はちらほらと福井のシーンがあります。もっとも私が行ったあたりとは関係ないのですが。

とにかく妙な縁を感じました。

まだ子供のころだったはずなのですが、このドラマは非常に好きでした。

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2010/05/13

おどろいて、とりいそぎ

Kenneth.Kです。

通勤の往復に池波正太郎の『むかしの味』を読む。

それぞれが旨そうに書いてあるのはもちろんですが

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2009/01/18

からいは うまい

Kenneth.Kです。

じねん親方のブログで

辛味大根が話題に挙がっているのでこちらを。

『からいは うまい』 椎名誠 小学館文庫

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2008/12/03

「た、たまらぬ」

有馬に程近い神戸での一仕事を終え、御流後の十三はひそかに根城に舞い戻っていた。時折急仕事をいくつか片付けつつ、大仕事の時をうかがっていたが、ようやく少しましな仕事をみつけた。しかし、その仕事先が、以前平蔵が居住していた鳴尾界隈、と知り、少し腰が引けているのも事実であった。そこで、根城に程近い長柄界隈の出先から調べをいれていた。

今日も長柄から、一味のおちあう盗人宿へと戻る道すがら、江戸にも響く天下の大商店街、そして盗人宿近くのそば屋の横を通るたび、「て、てんぷらそばが食いたい」という衝動に襲われた。

今では火麗(饂飩)改メ方としての名のほうが通っている平蔵であるが、江戸赴任時代は火盗改メの頭領「鬼の平蔵」であり、その名を知らぬもののない存在である。その手柄を伝える瓦版はおろか、池波何某というモノ書きの綴ったその捕り物帖は江戸中の武家で読まぬものはなく、庶民には絵草子や、芝居で親しまれているものである。

十三、今では駆け出しを少し越えたあたりの盗人の頭領ではあるが、そもそもは下級武士からの浪人くずれ。平蔵のことを知るべく、この書物を江戸からとりよせ、少しずつ紐解いていたのである

その中で十三の目を引いた、いや、口から手が出そうになったのが。。。「小柱のかきあげの天ぷらそば」である。

「ぬぅ、江戸にはこのようなてんぷらそばがあるのか。」

平塚の宿にいる知人の大鱚剣之介からもそのような話を聞いたことがあるが。。。そういう状態であったところに、道すがらただよってくる、出汁の香りと天ぷらのにおい、盗人宿での一味との会合を早々に終え、根城に戻る前に、なんとか旨い天ぷらそばを、と、なるのは当然といわざるを得ない。

根城界隈で十三がなじみとしているのは、信州の山寺で修行をした「そじ坊」なる僧jの弟子たちが営む蕎麦屋である。しかし、いつもそれでは芸がない。ここは一つ、より上等なものを探してみよう、と昨今大坂城界隈にできた芝居小屋併設の食事処の集う一角へと足を向けた。まだ先月末にできたところであり、探索の目がとどいていない一角であるが、大店の旦那衆が集うような店が多そうであり、上等なそばもあるにちがいない、と調べたところ「花水木」なる蕎麦を商う店を見つけた。

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2008/11/24

鬼平犯科帳

三連休、ほとんど寝たきり(w状態だったわけですが、、、いや、体調不良ではなく、単にやる気無し、引きこもりモードで。初日は何週間か前から行こうと思ってた京都で写真撮影。その往復の電車の中で読むつもりで、ついに手を出したのがこれ。えぇ、師匠の影響大です。守口の京阪百貨店で探したら一巻がなく、それじゃやだ、とあきらめてたんですが、改札入ると微妙なタイミングで、なら京橋回って特急で、、、えぇ、守口京橋間は定期あるので(微妙に違うんですが)、追加料金不要だし。ということで京橋に向かい、これまた特急の連絡が微妙だったので、京橋の本屋でげっと。

さて、ジャンプ読んでから手を出しましたが。。。なんか不思議な感覚ですな。過去に読んだ侍もの?というと、やはり戦国モノか維新ものになるわけで、合戦シーンのないこういうのって、まぁTVでは散々、金さんやら伝八やらを見まくったわけですが。。。

この手の「捕り物帖」系のものは、そもそもえげれすとかの探偵ものを元に発想されたそうで。。。いわゆる「推理小説」は中学生ぐらいでもうすっかり受け付けなくなってるわけで、、、どうなんだろ、と思ったわけですが、いやぁ全然ベツモノ。

犯人捜し、読者の推理、なんて皆無。そもそも盗人視点で物語が進み、最後だけ鬼平出てくる、なんて話も多い。見所はやはり、当時の「江戸の風俗」であり、「人情」。

いつの時代も言われる、「今の若いもんは」ではないですが、「殺さず、犯さず、こっそり」と盗む、昔カタギの盗人が、やりたい放題の今時の盗人を嘆いたり、いろんな事情で、いろんな場面で描かれる、「春を鬻ぐ」女性たちと。。。そしてなにより、なんだかとにかく旨そうな料理と酒と(苦笑)。

「粋」でもなく、「泣き」でもなく、「華々しさ」でもなく、「激しさ」でもなく、とにかく上手く説明できないけど、「風情」とでもいいましょうか、そういうものが漂っている。

京都で4,5時間歩き続け、ろくな写真が撮れないまま、先斗町で一杯ひっかけ、祇園のサンボア探して2杯飲んで、、、四条から準急乗ったはずが、気がついたら淀屋橋で、折り返して気がつくとくずは、なんてことやってたので、帰りは読めず、少しずつ読んで、先ほど晩飯がてら一杯引っ掛けにいって、飲みながら読んで。。。ようやく一巻。あわてずゆっくり読み進めたいと思う作品に出会えた、という感じ。

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2008/10/08

覚悟のすすめ

あぁ、今日も負けちったか。終戦かな。。。まぁまだクライマックスシリーズがあるわけですが。。。という阪神タイガース不動の4番、金本アニキの本です。我がアニキ分、コゥさんが先日来阪されたおり、読み終わったからやる、と焼肉屋で手渡されたもの。

タイトルみた瞬間にカタカナのほうを思い出しちゃったんですが。。。そうなると完全にベツモノ(w。いや、まぁある意味こっちのほうが面白いですが。

というわけで、いろんなとこでアニキの逸話を読みかじってると知ってるようなお話と、さらに本人が語る知られざるエピソードが詰まってます。プロであることの覚悟を説き、全力でやれ、という内容です。だらだら仕事しちゃってる自分なんか、とっても考えさせられる内容ではありますが、アホなのですぐに忘れてしまいそう。

内容的に2008年ペナントレース中盤のネタまであるんですが、書いてる暇あるのか?と思ったり。やっぱ幽霊さん?そんなことはともかく、阪神ファン、アニキファンは一読の価値ありかと。

で、突然のプレゼントコーナー。私が読み終わったこの本、元々頂き物ですので、天下の回りモノとして一名にプレゼントいたします。一週間以内にコメントつけていただいた方から抽選。とはいっても。。。来週の今頃はちとばたばたしてますので、実質その後の週末抽選になると思います。欲しい人いるかな?希望者がなければ。。。実家に押し付けにいくことにします(w あ、通勤中かばんにつめこんでたので、美品ではないのでご容赦を。

希望者たくさん、抽選に外れた!というレアな場面が発生した場合。。。上のリンクからAmazonで買ってね(w

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2007/11/15

今日も二つ

なんで2つかってーと、一個忘れてたつーか、短編なので。。。

というわけで一つ目はまた森鴎外の「高瀬舟」。まぁ年表順なのである程度固まりますわね。

で、昨日読み終わったような気がするんですが、、、すでによく覚えてない。次のインパクト(さっき読み終わった)に頭持って行かれてるんで。。。

高瀬舟に乗せられて島流しになる罪人の話を、つれてく役人が聞くお話。貧乏な兄弟が必死でいきてきたわけですが、弟が病気になって自殺しようとしたけど死に切れてなくて、兄が仕方なくとどめをさしてしまった。その兄が罪人として、、、という話なわけですが、支度金のようなものを持たされるわけです。「これまでが地獄のような日々で、島流しになったところでそれより悪いことはない。こんなお金を持ってるのも初めてだ」なんていうことなんですわ。

まぁ、昨今の事情を踏まえますと、中国とかから日本に来て、犯罪犯して日本の刑務所に入ってる人たち。帰りたがらないらしいですね。日本の刑務所のほうがいい生活ができるかららしいんですが。。。それもどうよ。。。

さてもう一つ。またも絶筆な夏目漱石の「明暗」。

あいたたたた。そこで終わるか!(いや、終わらざるを得ないんですけど、絶筆だから)というのとあわせて、身につまされることばかり。

若い夫婦のお話なのですが、まぁ時代というか、作者がそうだったのかもしれませんが、旦那、仕事してるのに親に毎月送金してもらってて。。。それがとある理由で途絶えて大騒ぎ、から始まります。

身分というかなんというか、私ら貧乏してても親に金はもらってません、就職して以降は。なのに下女とかいたりして。。。

やっぱ違うよなぁ、と序盤は思ってたんですが、途中から一変。この旦那、嫁さんが嫌いなわけではなけれど、「愛情」というものはないようで、かといって夫婦らしい感情もあんまり感じられない。とにかくかっこつける人で、、、嫁さんのことを悪く思ってるわけではないんだけれど、世間にも、嫁さんにも、とにかくかっこつけてる。

嫁さんは嫁さんで、文明開化の音がする時代、それなりに学もあるけど、ちゃんと「奥様」を120%演じる力がある。そもそもこの時代にしては破格の、嫁さんが旦那を見初めてアプローチしたという結婚なわけで。

そんな中に、前述の親からの送金が途絶えたことで、いろんな歪が表に出てくる。そして垣間見える旦那の女疑惑。

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2007/11/14

2つまとめて

昨日はココログメンテナンス中でかけなかったので、2本まとめて。って、2つとも昨日読み終わってたんですがねぇ(苦笑)。つーか、書評ならあっちのほうに書くべきなんですが。。。まぁ軽めなのでこっちに。

その1:森鴎外「阿部一族」

うーん、微妙。時代小説の傑作、って書いてあったけど、これ傑作?殉死という習慣があって、殉死しても無駄死だし、殉死しなくても、しなかったことを暗に批判されて、結局無駄に腹切って、さらにそのことを責められた一族が反乱起こして鎮圧されて、結局全員死んで、というお話。

何がつらいかってーと、出てくる殉死する人しない人、そのすげぇ多くの人が何の何某の子で、、、とか説明がいちいち入る。三国志の有名武将ならともかく、一回しか、しかもちらっとしか出てこない人の出生を全て説明されても。。。という感じになります。

書かれたのは大正二年。明治天皇崩御のおり、かなりの人が殉死されたという。近代と呼ばれる時代になってもそんなことを、という憤りから書かれたんだろうなぁとは思うけど、ストーリーとしてはまったく面白くない。

一つ興味深かったのは、先代に仕えた名将が次代を支える、というのも必要だけれども、そういう人たちもさっさと退いて次の世代に代わるべき、という考えで殉死を評価する描写があること。

そうそう、会社でも政治家でもさ、殉死(いや、死ななくていいけど)して一緒にやめて、次世代に変わっていくべき、という部分もあるんじゃない?

紙のほうはこちら

その2 岡本綺堂「玉藻の前」

阿部さん一家を読み終えた後、つーか、もうちょっと続くもんだと思ってたのにあっさり終わったため、次に読むもののチェック(えぇ、文学史年表の赤字)してなくて、どうしようかと考えたあげく、あれこれ選択肢に答えるとお勧めを選んでくれる機能を使ってみた。そしたら出てきたのがこれ。

どっかで作者の名前聞いたことあるなぁ、という程度で全然知らない。読み始めて、一瞬デジャビュ。将来を意識しあった幼馴染の少年少女。それがあるきっかけで、少女は公家に仕えることになり、少年は世をはかなんで。。。って「金色夜叉」かよ!と思いきや、そっから話は「帝都物語」へ!いや、まじで。

時は平安、少女の父の病気平癒の祈りのために、毎晩清水寺へ通う二人。ある夜、事件が起こり、それがきっかけで少女は人が代わって。。。えぇ、帝都(京都ね)転覆を図る加藤に!いや、それは冗談ですが、ようはとりつかれちゃうわけ。

で、少年は悪徳高利貸しになるわけではなく、安部晴明の子孫である陰陽師の当主に救われ弟子となる。えぇ、いい指導者に恵まれたわけです。そっからいろいろな闘いが繰り広げられます。激しい戦闘シーンがあるわけではないですけどね。

そりゃもう面白いですよ。そして、、、切ないですよ。最後の作品紹介を見て驚いたのですが、これも大正ごろの作品なんですよね。もう充分現代でも通じます。陰陽師とかの流行もありましたから、そのまま映画化しても、切ない恋の物語+陰陽師ものとして、充分に。アレンジなしでもね。

作者は西洋の伝奇小説からヒントを得て、これを書いたらしいですが、後にホームズ物を原著でまとめて読んだのをきっかけに「半七捕物帖」を書いたらしいです。なるほど。西洋のファンタジーなんだな。古さを感じさせないわけだ。というか、今、いかに進歩してないかがよくわかる(苦笑)

あぁ他のも読んでみたいな。青空文庫に一杯あるから、ダウンロードしてみようかな。

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2007/11/12

金色夜叉

長年の懸案であった「金色夜叉」読了。

おぉ、これがリアル「来年の、今月今夜のこの月も」かぁ、とか感心しきり、、、ではなく、驚いたのは、「続」、「新」と続き、しかも絶筆で未完ということ。こんだけ有名な作品で、映画やドラマで散々作られてる(みたことないけど)のに、未完だったとは。まぁ、一つのドラマとしては本編で完結でもいいと思うけど、それではあまりに救いがないので、救いが見えてきた続編の結末が見たかったという気もする。

女は金持ちの男を選んで結婚したが満たされず、兄弟同様に育った許婚の男を思い続ける。男は金を選んだ女を怨み、光ある将来を捨て、高利貸しとして魔道を歩む。

今からするとよくある話。逆に言うと、ここに原点があるんだろうなぁ。日ごろ本を読みつけない人には薦められません。文語口語入り混じりで、かなり読みにくいです。それが雰囲気をかもし出してるわけでもありますが、結構地の文は飛ばしたもんなぁ。文語で(文字数の少ないDSのページ数だけど)数ページに渡って場面描写、感情描写が続くと、ぶっとばして次のセリフ読んだって話は繋がるし(苦笑)。

忘れてた。紙で読みたい方はこちらを。

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